もともと抗がん剤は、マスタードガスという毒ガス兵器を開発している時にガンに使えるかもしれないという発想が始まりだそうです(実際にマスタード系抗がん剤がございます)。抗がん剤の基本は、ガン細胞が分裂するのを阻止するための薬剤です。分子標的剤やホルモン剤もありますが、殆どが細胞分裂阻止目的の薬剤です。
細胞分裂には分裂周期があり(S→G2→M→G1期)、この分裂しようとする時にそれを阻止する薬剤です。一般向けの薬の説明を読みますとどれも似ており「細胞分裂を止めて、細胞死を引き起こします」とあります。しかし、悪性度によって増殖速度に違いはありますが、平均的に見て実際に分裂期の細胞はガン全体の2割程しかないと言われています。すると、一回の抗がん剤投与では2割程の分裂しているガン細胞にしか効果を発揮できない事になります。
悪性度により抗癌剤の効きも変わります。
・悪性度が高い = 低(未)分化癌 = 増殖は早い= 抗癌剤の影響は受けやすい
・悪性度が低い = 高分化癌 = 増殖は遅い = 殆ど抗癌剤の影響は受けない
自分の癌のタイプが何なのか? 抗癌剤の効き具合はどうなのかを確認する事も大切です。
*参照*
NPO法人 日本統合医療推奨協会の抗癌剤一覧が見やすいかなと。http://togoiryou.com/koganzai/
更なる詳しい情報を欲しい方は、「(薬剤名) 添付文書」で検索し、探しだし、熟読してみると良いと思います。
抗癌剤の説明を受ける時に、吐き気や吐くこともあります、食欲が下がります、毛が抜けます、白血球が減ります、免疫が落ちます、と言われます。実際はこんな軽い感じではなく、吐きます、食べられません、白血球は減り免疫は落ちます。
これがなぜか解りますか?
実は、正常細胞の方が分裂速度の速い場所が多々有るのです。骨の代謝は数年年単位ですから殆ど影響は受けません。赤血球は4ヶ月ほどで総入れ替えされますから余裕があります。しかし、白血球は10-14日でほぼ全て入れ替わり、消化管の粘膜細胞では4-5日で全層が入れ替わる勢いを持っています。
抗癌剤は癌細胞だけに細胞分裂を阻止する訳ではありません。ですから、真っ先に細胞分裂を行っている正常細胞から壊れていきます。
消化管粘膜が壊れ続ければ口内炎、胃炎、腸炎が起こるでしょうから、消化吸収能力が低下します。消化吸収できなければ食事をされても処理できませんから、「食欲低下」というシグナルを脳へ送ります。工場の現場の働き手はバタバタと倒れているので、製品の材料を納入しても製品は出来ませんから、部品の納入をストップしてくれということです。
毛根は常に分裂し続け、毛を伸ばしていきます。理由は不明ですが、恐らく一番分裂の早い頭髪の毛根が死滅するので脱毛してツルツル頭になってしまいます。
爪も髪の毛と同じケラチンですから発育が阻止され、爪に横縞が入り、よれよれになっていきます。
骨髄での細胞合成が出来にくくなれば、新しい白血球は作られないので寿命の短い白血球は急激に減っていきます。供給がなければ減るのは当然です。白血球の中の好中球が減れば、病原菌を攻撃する事が出来なくなりますので感染症に弱くなります。風邪を引きやすく、肺炎にも簡単になります。同時に対癌のリンパ球も減りますので発癌を許しやすくなります。
肺線維症は壊れた肺細胞を修復しようとしても、分裂阻止されているので新たな細胞が来ない訳ですから、仕方なく線維で置き換えておこうということで線維化が進んでいきます。線維細胞は何の機能も持ちませんから、キズで言うとケロイドです。こうなれば、元には戻りません。
末梢神経障害は、神経を栄養する毛細血管が死滅することによって神経細胞が兵糧攻めとなり、徐々に死滅していきます。神経細胞が死滅すると復旧は極めて困難となります。殆ど分裂しないからです。末梢神経細胞が復旧する速度は1日に0.1mmだそうですので、1mmまで10日、1cm復旧するのに100日(3ヶ月強)、腕全体となれば数年を要します。抗癌剤が入っている限り、死滅する速度の方が早いので悪化の一途を辿ります。
副作用 と言われる症状をこの様な考えを持って見て下さい。各臓器の細胞分裂が阻止された結果であると言う事です。
ここまでお読みになり、抗癌剤がどのようなものかが分かってきたかと思うので、例えて見ますとですね、大都市に悪の巣窟があり、全国へ部下が潜伏しています。ですから、悪人を撲滅する為に、全国へ毒ガスを撒きます。この毒ガスは元気な若者から影響を受けて死んでいきます。まあ、悪人もそれなりに死ぬでしょう。しかし、その数を遙かに上回る国民が犠牲になることは考えるまでもありません。悪人も、警察も、一般の国民も、なんら見境なく死んでくれということです。悪人だけ死ぬと思いますか? しかも、悪人の中には防毒マスクを調達できることも分かっています(薬剤耐性の悪性腫瘍へ変貌)。
そこで登場して脚光を浴びているのが分子標的剤ですが、副作用と呼ばれる種類と内容が変わっただけに見えます。まあ、添付文書を読めば解ります。このタイプの薬剤が出る前よりは成績が上がったと言う事ですが、これを例えて言いますと、100点満点で30点が35点にあがりましたぞ~!! なんとすばらしい~~~ というお話しです。下がるよりはマシですが、 治ります と言うお話しではないと言う事を理解しておきましょう。
◆ 癌(ガン)に対する考え方:本当に不治の病ですか? の中で
Q: 癌細胞に対して、最も身体の中で大切な機能は何ですか?
A: 免疫能力ですね。
と言うやり取りがあります。
これを否定する医師はこの世に存在しません。
試しに主治医に上記のQ&Aをぶつけてみて下さい。
「それだけが全てではない」と抵抗はするでしょうが、「違う」と否定は出来ません。
副作用の説明の中に、「白血球が減ります」「免疫が落ちます」という記述が入りますが、癌に最も大切な機能である免疫能力を抗癌剤は壊すと言うことです。
抗癌剤で免疫能力が落ちるのであれば、誰が癌と闘うのでしょうか?
抗癌剤だけです。
ですから、「この状況で、抗癌剤で治りますか?」と問うべきです。
例えば、抗癌剤が効きませんでした。 どうしますか?
癌と闘う免疫細胞は沈黙し、唯一の攻撃隊の抗癌剤は不発に終わりました。あとは誰が癌と闘いますか?
誰もいません。。。
癌細胞の天下です。癌の増殖を遮るものは何もありませんから、増殖し放題となり、癌のパラダイスとなります。
ですから、抗癌剤で癌細胞の撲滅は可能ですか? という質問を主治医へ事前にしておくべきなのです。
大変申し訳ありませんが、「はい」と答える医者は皆無だと想います。
では、その抗癌剤の存在意義は何なのでしょうか?
抗癌剤の本当の意義を確認すべきです。
納得の上でご使用下さい。
医療に於ける絶対の禁句は「全て先生にお任せします」です。
医者は口が上手いです。脅迫もしてきます。
「新しい凄い薬があるんですよ? 使ってみませんか?」
「抗癌剤をやらないと、どうなっても知らないですよ?」
「副作用が少ないから大丈夫ですよ」
色々と抗癌剤を使おうと手を変え品を変え、言ってきます。
嘘も言います。
本質を見極めて、負けないで下さい。
細胞分裂には分裂周期があり(S→G2→M→G1期)、この分裂しようとする時にそれを阻止する薬剤です。一般向けの薬の説明を読みますとどれも似ており「細胞分裂を止めて、細胞死を引き起こします」とあります。しかし、悪性度によって増殖速度に違いはありますが、平均的に見て実際に分裂期の細胞はガン全体の2割程しかないと言われています。すると、一回の抗がん剤投与では2割程の分裂しているガン細胞にしか効果を発揮できない事になります。
悪性度により抗癌剤の効きも変わります。
・悪性度が高い = 低(未)分化癌 = 増殖は早い= 抗癌剤の影響は受けやすい
・悪性度が低い = 高分化癌 = 増殖は遅い = 殆ど抗癌剤の影響は受けない
自分の癌のタイプが何なのか? 抗癌剤の効き具合はどうなのかを確認する事も大切です。
*参照*
NPO法人 日本統合医療推奨協会の抗癌剤一覧が見やすいかなと。http://togoiryou.com/koganzai/
更なる詳しい情報を欲しい方は、「(薬剤名) 添付文書」で検索し、探しだし、熟読してみると良いと思います。
抗癌剤の説明を受ける時に、吐き気や吐くこともあります、食欲が下がります、毛が抜けます、白血球が減ります、免疫が落ちます、と言われます。実際はこんな軽い感じではなく、吐きます、食べられません、白血球は減り免疫は落ちます。
これがなぜか解りますか?
実は、正常細胞の方が分裂速度の速い場所が多々有るのです。骨の代謝は数年年単位ですから殆ど影響は受けません。赤血球は4ヶ月ほどで総入れ替えされますから余裕があります。しかし、白血球は10-14日でほぼ全て入れ替わり、消化管の粘膜細胞では4-5日で全層が入れ替わる勢いを持っています。
抗癌剤は癌細胞だけに細胞分裂を阻止する訳ではありません。ですから、真っ先に細胞分裂を行っている正常細胞から壊れていきます。
消化管粘膜が壊れ続ければ口内炎、胃炎、腸炎が起こるでしょうから、消化吸収能力が低下します。消化吸収できなければ食事をされても処理できませんから、「食欲低下」というシグナルを脳へ送ります。工場の現場の働き手はバタバタと倒れているので、製品の材料を納入しても製品は出来ませんから、部品の納入をストップしてくれということです。
毛根は常に分裂し続け、毛を伸ばしていきます。理由は不明ですが、恐らく一番分裂の早い頭髪の毛根が死滅するので脱毛してツルツル頭になってしまいます。
爪も髪の毛と同じケラチンですから発育が阻止され、爪に横縞が入り、よれよれになっていきます。
骨髄での細胞合成が出来にくくなれば、新しい白血球は作られないので寿命の短い白血球は急激に減っていきます。供給がなければ減るのは当然です。白血球の中の好中球が減れば、病原菌を攻撃する事が出来なくなりますので感染症に弱くなります。風邪を引きやすく、肺炎にも簡単になります。同時に対癌のリンパ球も減りますので発癌を許しやすくなります。
肺線維症は壊れた肺細胞を修復しようとしても、分裂阻止されているので新たな細胞が来ない訳ですから、仕方なく線維で置き換えておこうということで線維化が進んでいきます。線維細胞は何の機能も持ちませんから、キズで言うとケロイドです。こうなれば、元には戻りません。
末梢神経障害は、神経を栄養する毛細血管が死滅することによって神経細胞が兵糧攻めとなり、徐々に死滅していきます。神経細胞が死滅すると復旧は極めて困難となります。殆ど分裂しないからです。末梢神経細胞が復旧する速度は1日に0.1mmだそうですので、1mmまで10日、1cm復旧するのに100日(3ヶ月強)、腕全体となれば数年を要します。抗癌剤が入っている限り、死滅する速度の方が早いので悪化の一途を辿ります。
副作用 と言われる症状をこの様な考えを持って見て下さい。各臓器の細胞分裂が阻止された結果であると言う事です。
ここまでお読みになり、抗癌剤がどのようなものかが分かってきたかと思うので、例えて見ますとですね、大都市に悪の巣窟があり、全国へ部下が潜伏しています。ですから、悪人を撲滅する為に、全国へ毒ガスを撒きます。この毒ガスは元気な若者から影響を受けて死んでいきます。まあ、悪人もそれなりに死ぬでしょう。しかし、その数を遙かに上回る国民が犠牲になることは考えるまでもありません。悪人も、警察も、一般の国民も、なんら見境なく死んでくれということです。悪人だけ死ぬと思いますか? しかも、悪人の中には防毒マスクを調達できることも分かっています(薬剤耐性の悪性腫瘍へ変貌)。
そこで登場して脚光を浴びているのが分子標的剤ですが、副作用と呼ばれる種類と内容が変わっただけに見えます。まあ、添付文書を読めば解ります。このタイプの薬剤が出る前よりは成績が上がったと言う事ですが、これを例えて言いますと、100点満点で30点が35点にあがりましたぞ~!! なんとすばらしい~~~ というお話しです。下がるよりはマシですが、 治ります と言うお話しではないと言う事を理解しておきましょう。
◆ 癌(ガン)に対する考え方:本当に不治の病ですか? の中で
Q: 癌細胞に対して、最も身体の中で大切な機能は何ですか?
A: 免疫能力ですね。
と言うやり取りがあります。
これを否定する医師はこの世に存在しません。
試しに主治医に上記のQ&Aをぶつけてみて下さい。
「それだけが全てではない」と抵抗はするでしょうが、「違う」と否定は出来ません。
副作用の説明の中に、「白血球が減ります」「免疫が落ちます」という記述が入りますが、癌に最も大切な機能である免疫能力を抗癌剤は壊すと言うことです。
抗癌剤で免疫能力が落ちるのであれば、誰が癌と闘うのでしょうか?
抗癌剤だけです。
ですから、「この状況で、抗癌剤で治りますか?」と問うべきです。
例えば、抗癌剤が効きませんでした。 どうしますか?
癌と闘う免疫細胞は沈黙し、唯一の攻撃隊の抗癌剤は不発に終わりました。あとは誰が癌と闘いますか?
誰もいません。。。
癌細胞の天下です。癌の増殖を遮るものは何もありませんから、増殖し放題となり、癌のパラダイスとなります。
ですから、抗癌剤で癌細胞の撲滅は可能ですか? という質問を主治医へ事前にしておくべきなのです。
大変申し訳ありませんが、「はい」と答える医者は皆無だと想います。
では、その抗癌剤の存在意義は何なのでしょうか?
抗癌剤の本当の意義を確認すべきです。
納得の上でご使用下さい。
医療に於ける絶対の禁句は「全て先生にお任せします」です。
医者は口が上手いです。脅迫もしてきます。
「新しい凄い薬があるんですよ? 使ってみませんか?」
「抗癌剤をやらないと、どうなっても知らないですよ?」
「副作用が少ないから大丈夫ですよ」
色々と抗癌剤を使おうと手を変え品を変え、言ってきます。
嘘も言います。
本質を見極めて、負けないで下さい。