Q: 医学で癌は治せますか?

A: いいえ、根本的には治すことは不可能です。



医学を信じておられる方には、かなりのショックですよね。
ごめんなさい。
信じたくない方は、もちろん信じなくて結構です。

*参照*
 ◆ 癌(ガン)に対する考え方:本当に不治の病ですか?



現代の医学では、早期癌を切除して身体から癌が消え、5年間再発や転移がなければ「治癒」という言葉を使います。ですから、健康診断、人間ドック、ガン検診をちゃんと受けて早期発見して「治癒」させましょうというコンセプトです。

これは間違いであるとは言えません。

が、

癌が発生する下地は残ったままだと言うことを忘れてはいけないのです。

主治医から「癌は治癒」と言われた場合、元の健康体に戻ったという錯覚をさせられます。癌が発生する下地が残っていれば、5年、10年後には何処か別のところに発癌しても何ら不思議ではありません。せっかく癌が治ったのに、また癌になってしまったと嘆きますが、それは当然の成り行きであると言う事です。私の父も上咽頭癌を放射線治療で「治癒」したあと、7年後に大腸癌となり、結局は亡くなっています。今思えば、当然の成り行きだったのです。


なぜ、そうなるのでしょうか?


医学の中に「癌を発生させない」という概念は存在しておりません。そこにある「癌」を外科医の腕でこの世から消し去るという技術が優れている に過ぎません。その技術を最高レベルまで高めた人を「神の手」と呼んでいます。まあ、それはそれで素晴らしいことではあるのですが、この出る釘を打つという医学は事後処理医療であるという点も忘れてはいけません。病気の発生を防ぐ予防ではありません。

予防的に健康診断といいますが、これは早期発見の二次予防であり、既に病気は発症している状態です。病気にさせない一次予防ではありません。通常の医学、医療の中に一次予防は存在しません。ただ、抗加齢学会は一次予防を考えています。



経過観察」という言葉を聞いたことがありますか?


これは、文字通り 経過を観察する のです。

何の経過を観察するのですか?

もちろん、癌がどうなるかを観察します。

癌の観察は、夏休みの宿題の朝顔の観察と同じでいいのですか?

いいのです。

だって、他に何も出来ないから、見ているしかできません。

手術で癌を取り除き、再発するかどうかは数ヶ月毎に検査を行い再発の有無を確認します。私もずっとそうしてきました。それが正しいことだと信じていたし、それしかありませんでしたから。

これは、庭の雑草を抜いて綺麗にした庭を観察して、雑草が生えてきたら抜きましょうというお話しです。雑草が生えないようにする方法ではありません。

だから癌が再発するのを見つけたら、「あ、再発しましたから手術しましょう」となるのです。

これが、現代の医学です。


素晴らしいですか?


見ているだけで、何もしてくれません。

ですから、医学に癌の再発や転移を予防する手段は存在しない という事を認識して下さい。
癌の発生を防ぐのは、皆さん自身です。


再発予防に抗癌剤を使いましょう とよく言われています。
よ~く考えてみましょう。 本当にそうですか?

また、医学の中には癌が治るという概念もありません。

このへんのお話しは、長くなるので、またの機会にします。