親友のはなよちゃんは、
3人目の赤ちゃんの出産を、
もう間もなくに控えている。

彼女の長女ちゃんは、
ウチのアンナと同級生。
運命の赤い糸(笑)の導きで、
娘達の保育園時代に知り合い、
生涯の友となったのだった。

第一子とひと回り離れた子供の出産。
その決意の影には、
彼女とパートナーさんの、
強い想いがあってのことだった。



彼女達のふたり目の
赤ちゃんが生まれから、
ぷつんと連絡が途絶えた。

気にかけながら1ヶ月経つ頃、
ようやく連絡が取れ、
赤ちゃんの顔を見に遊びに行った。

いつもおしゃべりする
ダイニングテーブル。
隣の部屋ですやすや眠る赤ちゃん。

はなよちゃんは言った。

「この子、ダウン症なんだ」

私は言葉を失った。

「でもね、
 もういっぱい泣いたから大丈夫。
 えへへ」

彼女は笑って言った。
笑顔の瞳はみるみるうちに潤んだ。
そして、崩れ落ちるように泣いて言った。

「やっぱり大丈夫じゃないや…」

今でもその時のことをよく覚えている。



ダウン症の子の平均寿命は短い。
心臓疾患などの
合併症がある子はなおさら。

彼女とパートナーさんは、
自分達が先立った時、
残された長女ちゃんが、
ひとりダウン症の弟の面倒を見て、
なおかつ、やがて、
ひとりぼっちに
なってしまうかもしれないことを、
とても、とても、気にかけていた。

あの子にそんな大変な、
さびしく悲しい想いをさせたくない、
いつも、いつも、気にかけていた。

そして、決めたのだった。
3人目を作ろう、と。
長女ちゃんのために。

周りからは反対があった。

また障害児だったらどうするの?
高齢出産はその確率が高いんでしょう?
羊水検査して障害児だったら
産むのをやめるんでしょう?

彼女は葛藤した。
子供のことだけではなく、
他にも、本当に、本当に、色々あって、
何年という月日を、
その葛藤や迷いに費やしたに違いない。

出産を迷いなく決めた彼女が言った。

「羊水検査はしない。
 産まれてくる子がどんな子であろうと、
 それを受け入れようと思う」

清々しい笑顔だった。
泣けてきた。

障害を持つ子供のママの気持ちや、
健常児のママにはない
育児に伴う様々なこと、
わかるなんて決して言えない。

けれど、はなよちゃん家族を通して、
本当にたくさんのことを
感じさせてもらった。

彼女は、
ダウン症の息子ちゃんのことをこう言う。

「この子が産まれてきてくれてよかった。
 この子のおかげで毎日が楽しいんだ」



もうすぐ、
彼女達の3番目の赤ちゃんがやってくる。
家族全員が心待ちにしている赤ちゃん。

そんな臨月のはなよちゃんの
写真を撮らせてもらった。

エアロビクスのインストラクターの彼女、
今もインストラクターとして、
現役でレッスンしている。

周りには驚かれるけれど、
妊婦でも体調のいい人なら、
元気に体を動かせるということを、
伝えられたらいいなって話している。

そんな彼女だから、
元気いっぱいの
マタニティフォトにしたかった。

でも、臨月で、
逆立ちして歩く人はそうないはず。
ったく、型破りな妊婦だよ(笑)

そんなはなよちゃんのブログ、
よかったらアクセスしてみてくださいね。
その息子ちゃんのおもしろ寝相の画像とか、
色々あるよ。
「青い空遥か」
日常のコト、書いてるんだけど、
なんだか気持ちが
あったくなるんだよなぁ。



涙の数だけ
笑顔がまぶしい人。

撮影の後、芝生の上で、
ふたりで寝転んだ。
雲ひとつない空を見た。

本当に気持ちよかった。
そして、これが
生きていることだって思った。



おひさまの日記-hanayo02

すげぇです、はなよさま!!!
妊婦倒立、
よいこは決してマネしない ( ̄▽ ̄)