2017-03-23

日本が世界と戦うための意識 (長文になります)

テーマ:ブログ
ここ数年、日本のレースでの選手たちのインスペクションの仕方がとても気になっています。
最近ではよくこんな話を選手間でしています。
明日から始まる全日本選手権前に皆さんの耳に少しでも入ってくれたら嬉しいと思います。


というのも、選手達のインスペクションが終わった時点でコースが掘れて荒れてしまっています。
そのため、まず大会運営の皆さんがスタート前の整備や排雪作業が大変になっていたことを目の当たりにしたことと、
同時に選手たちにもっと強くなるための意識をしてほしいと感じましたので、生意気ではありますが今日は書かせていただきます。



インスペクションの際、基本的には横滑りやプルークを低速で行うが、低速でもポールの横で一人一人がターンを行うことによってコースは掘れてしまいます。

特にゲートの上やインに雪がたまってしまい、ゼッケン1番が滑る段階でゲートのインサイドが斜めに掘れてしまっている時が最近のレースではよくあります。
要はゲートの上やターン前半部分に雪が溜まり高くなって、後半部分だけが雪が削られてしまっています。

そんな状態でレースが始まってしまうと、コース整備の方々も選手達が滑る合間に急いで高速スライドをしなくてはならない為、雪面のバンク化は加速し、更にはゲートの下のみ掘れてしまい滑るとターンの後半に板がドンとずり落ちるようなコースになってしまいます。

こうなるとスタート順が後ろの選手はトップとの差は埋めることは難しくなり、怪我のリスクも隣り合わせです。
(危ない写真…)
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先日行われた遠軽ファーイーストカップの1日目に上記のことで少々気になったので、
2日目のインスペクション前にその場にいた女子選手には
『インスペクションでゲートの横でターンをしない事。ゲートの上に雪を溜めないようにする事。自分たちが滑るコースなんだから、考えてインスペクションをしてください』

と伝えさせて頂きました。
すると女子選手たちはゲートの横でターンをせずに横滑りをし、
ゲートの上や横に雪を溜めないように心がけてインスペクションしてくれました。


海外のレースでは雪が比較的硬いので、日本のようなバーン状況になることが少ないのですが、
最近では状況に応じて様々な対策がとられています。

TCMの際に、インスペクション時にはターンをしないようにと全体に指示があったり、
今季の男子のヨーロッパカップではインスペクションではライン上に入らないようにと、殆どのレースで言われていたそうです。(そして選手達はライン上を削らないようにと指示をしっかり守っているようです)

また雪質を見て、大会運営側からコース上に選手を入れさせないで全員外からインスペクションをするような対策がよく取られています。

今回のロシアシリーズでもゲートの横にゲートを立てて、ヘヤピン、ストレートにはテープが貼られて、掘れないように対策はされていました。

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選手一人一人が良いレースをしたいという意識が高いし、自分が取りたいラインに雪がたまらないように個々がしているとも感じます。
これはレースに限った話ではありません。
練習も同様で、練習の際に自分達が行うコース整備でも考え方は同じです。

ターン前半にスライドし後半だけで合わせて踏んでいく技術ならコースは問題ないかもしれませんが、そのような技術では正直世界で戦っていくには厳しくなるし、
ターン前半から弧でターンをしていきたいのであれば、インスペクションを行う際にターン前半に雪がたまったり、後半だけが掘れてるのは嫌だなとか、注意しなくては、など分かると思います。
これはコースに合わせていくという技術はとても大事ですが、そもそもの話をしています。


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ちょっと内容がずれますが、
昨年、私が出場したヨーロッパカップでは雪が柔らかくコースが荒れすぎてしまい、フェアではない。と、
コーチ達がミーティングで議論して、次の日に行われたレースではスタートを下げて荒れる部分をなるべく少なくし、タイム差がつかないようにしたレースがありました。
その時に私は驚きました。

そもそもアルペンスキーにはフェアなんてないのに、、と思ったけれど、それで怪我のリスクも減るし、選手全員が力を発揮しポイントを獲得する為に、とにかく海外では選手達もコーチ達も勝負にすごくこだわっていてそのために声をあげて行動することは凄いなと感じました。

カナダのレースでも、ビブの早い選手達は滑走後に必ずコース整備を行わなければいけない事もあったり、フェアに近いレースにする為に様々な対策が取られています。

また排雪方法もスコップでゲートの上に溜まる雪をどかしてくれていることが大きく違ったりもします。 (掘れてるラインを綺麗にするのではなく、上の溜まった雪を排雪)

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何が言いたいかというと、それぞれの国や選手、関係者が工夫しながら様々な意識をして世界ランクを上げ、戦うための準備をしているということです。

海外の例を挙げて矛盾はしているが私たちは日本の強みややり方を生かして、自分たちでポイントを取り、世界で戦うための準備をしなくてはいけないと思います。

海外で取ったポイントだって日本で取ったポイントだって同じポイントには変わらないし、勝ち得たランキングを生かして、ワールドカップやヨーロッパカップ等でチャンスを生かすことは十分可能です。

私たちは選手会があるわけでもないし、ワールドカップのような選手代表の仕組みもないので、
一人一人が我が事のように、良いレースを作っていくという意識を高めていくべきで、これはインスペクションに限った話ではなくて、様々な場面で意識を持って取り組みをしていけば日本全体の技術レベルもきっと上がるし、怪我などのリスク回避にもなるし、いつだってチャンスが回ってくるようなレースになる。

そして気がついた時には技術的にも人間的にも、レベルが必ず上がると思っています。

具体的なことは言えるわけではないが、強くためにどうしたら良いか様々な場面で考えるべきで、ましてや受け身でやってもらっているというのは良くない。

私たち選手が出来ることをやっていきましょう。
生意気かもしれませんが、サポートしてくださる関係者の方々にも声が届き、日本が強くなるために一緒に考えていただければ嬉しいです。

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