お二人暮らしでしたが、ご主人が入院されてしまい認知症独居の80代女性の方です。
緊急措置として介護保険の手続きを急ぎ、初回のデイサービスに行かれ爪の変形が発見された女性の方です。
数年お風呂に入る事が無かったという方でしたが、いざ入浴しましょうとして靴下を脱がせたところ爪がとぐろ巻いていると職員の方がびっくりされたようです。
ご本人さまは、普段からあまり人との交流を持たず、訴えの控え目な方で外出もほとんどされずに暮らしていましたとの情報でしたが、認知症も加えご自分の足の状況をお伝えすることが出来なかったのだと思います。
ここまで爪が肥厚してしまうと、靴下をはくにも靴をはくにも爪の圧迫による痛みで外出はしたくても出来ない状況だったと思われます。
時間をかけても良いからケアをして下さいと往診の主治医の指示のもとで、フットケアをさせていただきました。
認知症もあり不安気味でしたが、いつも座り慣れている二人掛けのソファにかけて頂き、足は座布団でソファの高さと同じくして何度も声かけしながらの施術を始めました。
普通の爪切りでは切れないので、マシンで肥厚した爪を削りニッパーで爪の整形をすることにしました。
いつの間にか、安心されたご様子で眠られたので一気に施術を進めました。
1時間半かかりましたが、日常生活に差し支えないような爪に整形出来ました。
同時に爪白癬の外用剤を開始しました。
ご家族の方も、ご本人さまも爪がきれいになったと喜んで頂きました。
何よりご本人さまが、今まで靴下が履きにくく裸足が多かったがやっと靴下を履けて温かくすることができる。
こんなにきれいにして頂いて・・・と笑顔にて話されていました。
右施術前の肥厚爪
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施術後
左施術前の肥厚爪
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施術後