皆さまよくご存知の通り
うちのばぁばの最近の一番の心配事は
すばり、孫の行き遅れ問題である。
昔から
「女の幸せは結婚して家庭を持ち、子を育て、男を立てること」
と公言して憚らないうちのばぁば。
私に対しても
「２８歳にもなって仕事ばっかしてたらつまらん（※良くない）」
「ばぁばは２４歳の時にはもう子供がおったとよ」
「いい加減に将来のことを考えんと婚期を逃すばい」
「妹の方が先に結婚するなんち、あんた恥ずかしかろう」
「あんたが孤独な人生を送っとると思うと気の毒でねぇ・・・」
等々、日々なかなかの暴言三昧である。
余計なお世話や！！！！
ばぁばには悪いが、
私は昔からこの
「女の幸せは早く結婚して家庭に入ること」
という考え方が大嫌いである。
いや、確かに結婚が幸せの象徴の一つであることは
疑いようもない事実なのだが、
何故「仕事での成功」や「偉業を成し遂げること」が
女の幸せであってはならないのか。
独身でも仕事やプライベートが充実していれば
お天道様に向かって堂々と「幸せだ」と言えるのではないか。
そんなようなことをばぁばに訴えてみたりもしたのだが
ちゃきちゃきの昭和人間のばぁばに言わせれば
「そんな夢をみて、３０過ぎてから一生後悔するのはあんたばい！！」
ということである。
私の猶予期限、あと１年半しかないやん・・・・・。
別に１年半後に人生がゲームオーバーになるとは思ってもいないが
流石にこうもくどくど言われると、多少気にはなるお年頃の私。
そんな私が、
最近ものすごく考えさせられた動画がある。
「行き遅れ」というプレッシャーを抱えたアジアの女性３人が
それぞれの幸せを見つけるまでの話。
腕にあるマークはよく見ると
それぞれの生まれた日と３０歳の誕生日なのだが、
ぱっと見、商品の期限を管理するバーコードのようにも見える。
あるいは、社会が彼女たちに貼った
「女は３０までに必ず結婚せねばならぬ」
という警告文だろうか。
ちょっと話は飛ぶが、
少し前にスコットランド時代の知人に彼氏ができた。
この夏は一緒に旅行に行くことになったらしく
今頃は二人仲良く
地中海のどこぞをクルージングしているはずある。
まぁ、ここまでなら大変ありふれたお話なのだが
実はこの知人、
なんと御年８３歳。
彼氏の方も同世代なのでなかなかの高齢カップルなのだが
この彼とのことを報告してくれた時、
知人は私にこんなことを言っていた。
「私の年齢で恋愛なんて恥ずかしいと思う人もいるんでしょうけど、
周りの言うことなんてどうでも良いと思えるようになったの。
だって、これは私の人生だし、
私と彼が幸せなんだから、一体何の文句があるのかしら？」
そう自信を持って語る彼女の手首には
「期限切れのレッテル」など見えなかった。
世間の目や固定観念や偏見に囚われず
自分にとっての幸せの形を大事にする彼女の生き方を
私も見習っていきたいところである。
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
【追記】
ちょっと前のドラマだが
女性の妊娠出産を扱った『コウノドリ』という番組で
「女性にはタイムリミットがある」
といった趣旨のエピソードがあった。
バリバリのキャリアウーマンであった女性が
高齢出産に挑む・・・とかなんかそんな感じの話だったのだが
この医学的意味でのタイムリミットに関しては
私も知っているし、
やはり感情論で否定できるものではないと思う。
が、今回私が物申したかったのは
「女は３０までに結婚せねば、もう幸せになれない」
という感情論的なタイムリミットの方である。
「女の幸せはあくまで結婚」
「女性は必ず子供を産まねばならない」
という今の社会が女性に与えるプレッシャーを跳ねのけ、
「一生独身でも仕事ひと筋で幸せ」
「子供がいなくても他のことに打ち込めて幸せ」
という考えの女性が
盆正月の度に親戚中の
「で、あなたはいつ結婚するの？」
「で、第一子はまだなの？」
という質問の一斉砲撃に晒されず済む時代がくれば・・・
という話だったのだが、
私の文章の構成が下手くそ過ぎたのか
「でも早く結婚しないと子供産めませんよ(;'∀')」
的なアドバイスを多く頂いたため
一応追記とさせて頂いた。
