飛行船の気まぐれ☆☆新作映画紹介-リアル  完全なる首長竜の日.jpg


第9回「このミステリーがすごい!」大賞に輝いた、乾緑郎の小説を佐藤健&綾瀬はるか主演に、「トウキョウソナタ」の黒沢清監督で映画化したミステリー。
http://www.real-kubinagaryu.jp/

共演は、オダギリジョー、染谷将太、堀部圭亮、松重豊、小泉今日子、中谷美紀。

淳美(綾瀬はるか)が自殺を図り、一命を取り留めたものの昏睡状態となる。彼女と幼い頃から一緒に過ごしいつしか恋人となった浩市(佐藤健)でも淳美が自殺を図った理由がわからない。

彼女を救うために、浩市は<センシング>と呼ばれる眠り続ける患者と意思疎通ができる手法を用い、淳美の意識内へ潜り込む。

<センシング>を繰り返すうちに、浩市の脳と淳美の意識が混線するようになり、二人は現実と仮想が入り乱れる意識の迷宮を彷徨う。

そして二人がかつて過ごした飛古根島へ向かった浩市は、記憶を封印していた15年前の事件に触れる……。

昏睡状態となった人物の意識内へ潜り込むという「インセプション」を思い出すようなヴァーチャル・リアリティー作品。

綾瀬はるかは、気色の悪いビジュアルが売りの漫画家で、描いた死体が映像化されるのが不気味。

この作品は随所にヒントが隠されているので、勘のいい人は途中でオチが分かってしまうかも。

そして、ラストにタイトルにもある首長竜(フタバスズキリュウ)が登場するのだが、リアル過ぎて驚いた。これだけのディテールがあれば「ドラえもん のび太の恐竜」の実写版もいけるかも。

127分 6月1日よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて公開