飛行船の気まぐれ☆☆新作映画紹介-ひまわりと子犬の7日間.jpg


2007年に宮崎県の中央動物保護管理所で起こった実話をもとに、犬の親子と管理所職員の絆を描いたドラマ。
原案は山下由美の「奇跡の母子犬」(PHP研究所刊)
http://www.himawari-koinu.jp/

出演は、堺雅人、中谷美紀、でんでん、若林正恭、吉行和子、夏八木勲、草村礼子、左時枝、近藤里沙、藤本哉汰、檀れい、小林稔侍。

監督は、20年に渡って山田洋次監督作の共同脚本や助監督を務めてきた平松恵美子。

ある冬の日、保健所に生まれて間もない子犬たちとその母犬が連れてこられる。母犬は近づく人があれば激しく吠え、子犬たちを命がけで守ろうとしていた。

普段から殺処分される犬を一匹でも減らそうと里親探しに奔走する職員の神崎彰司(堺雅人)はこの様子を見て、この母犬と子犬の命を守ろうと決心する。

殺処分までは7日間。このわずかな期間に、新たな飼い主を見つけて人のもとで暮らせる犬として譲渡できるようにするのは至難の業である。

しかし神崎は母犬が子犬を愛する様子を見て、母犬はかつて人に大切にされていたのではないかと思う。神崎は妻を事故で亡くしており、命の尊さを知る娘からも母犬と子犬が一緒にいられるようお願いされる。

神崎は規則を破り収容期間を延長。娘に太陽の下で暮らせるように母犬に「ひまわり」と名前をつけられ、母犬の心をなんとか開かせようとするが期限は刻一刻と迫っていた…。


冒頭に、ひまわりと名付けられた犬が何故に野良犬となったのかを紹介するところからスタートするのだが、このシーンだけで泣けてくる。さすがは、イヌ映画を製作し続ける松竹といったところ。

あとは、この母犬と子犬をどうにか救おうとする管理所職員のはなし。のめり込むのは分かるのだが、他の犬にももう少しケアしようよ。

しかも、規則を破り収容期間を延長したので、7日間じゃあないし。

117分 3月16日より新宿ピカデリーほかにて公開