リチャード・ギアが実在する命知らずの戦場テレビ
レポーターを演じ、解雇になってもフリーで続けて借金
まみれになり、遂にはアメリカ政府が懸賞金を掛けた
極悪戦争犯罪人をインタビューと偽り、仲間と生け
捕りにしようとした実話を原案にして映画化したもの。
共演は、テレンス・ハワード、ジェシー・アイゼンバー
グ、ダイアン・クルーガー、リュボミール・ケレケス、
クリスティナ・クレペラ、ジェームズ・ブローリン、
ディラン・ベイカー。
監督&脚本は、「ニューヨーク恋泥棒」のリチャード・
シェパード。
ボスニア紛争終結5年後の2000年、サラエボ。
記念式典の取材のため、5年ぶりにこの地に降り
立った元戦場カメラマンのダック。彼の前に、かつて
戦場リポーターの頂点に輝きながら破滅し、消息を
断っていた元相棒のサイモンが姿を現す。
戦地を離れ、ニューヨークで出世街道を駆け上った
ダックとは対照的に、サイモンは、危険地帯を渡り
歩き、幽鬼のような姿に成り果てていた。
驚くダックに、サイモンはさらに驚愕の言葉を吐く。
「ぶっ飛ぶようなネタがある」。そのネタは、500万
ドルの報奨金をかけて国連やNATOやCIAが捜して
いるにもかかわらず、逮捕できない、重要戦争犯罪
人フォックスの潜伏先の情報だった。
どこまでが、本当なのか分からないが冒頭であり
得ないと思う部分こそが事実であると注意書きが
出る。リチャード・ギアのかなりイッチャッテル演技
は面白いが、途中で制作費が無くなったかのよう
な唐突過ぎるラストが気になる。もっと時間を掛け
て、じっくりと描いて欲しかった。
103分 シャンテ シネほかにて全国ロードショー