asayake no ato@二条nano | きになるあのおと

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音源・曲レビュー(感想)&その他もろもろ

asayake no atoのリリースツアーファイナルへ行ってきました。二条nanoは初でしたが、小さいながらも雰囲気の良い箱でした。


「Susie Q」
オープニングアクトという位置づけで、登場した彼ら。とは言ってもけっこうガッツリ曲やってましたが。
京都で活動中のギターロック・ポストロックバンド。
初見でしたが、演奏がめちゃくちゃ上手い。今回の出演者の中でスキルなら一番でしたね。緊張感のあるバンドアンサンブルが素晴らしい。
シャレオツなナンバーが多く、これから人気出そうです。


「MOTHER」
こちらは今回のなかでは異色とも言えるハードコア界隈から参加のバンド。
高音と低音のツインボーカルで、轟音と絶叫にまみれた、壮絶なエモーショナルハードコアを展開。
無駄を省いてシンプルに徹したバンドサウンドも潔く、硬派な良さがありました。
音源売ってなかったのが残念です。


「TheSpringSummer」
大阪ギターロックの雄スプサマです!
ドラムが代わってから、さらに硬質な方向性に向かってる感のある彼ら。
MOTHERにも負けない爆音に、切なすぎるメロディーのコントラスト!明らかに現行ギターロックバンド中で異質な存在感を放つようになっています。ちょっと前まではスプサマタイプのギターロックが王道だったのかもしれないけど、こういう泥臭さと切なさのバランスのバンドは貴重になってますよね。
パフォーマンスもキレてたし、満足です。


「asayake no ato」
今回の主役が彼ら。京都で活動中のエモコア・ギターロックバンド。
Voの見た目や佇まいが完全に悩める文学青年ということもあり、真摯なイメージの強いバンド。MOTHERのVo氏が語っていたが、実際すごくストイックなタイプの人間なんだろう。
彼らは結成わずか1年半ということもあり、正直な話ライブ力という点では不安の残る部分もあると思う。今回も対バンにくらべ、とりわけ素晴らしい演奏をしていたかといえば、そうでもない。むしろ硬くなっていた所もあるように見えた。
それでも彼らから感じる、ストイックに身を削ってぶつかっていく姿勢は何物にも代えがたいし、そういう必死さからくるエモーションは他のどのバンドよりも高かった。
不器用なバンド(演奏下手って意味じゃないよ)だからこそ、ステージ上で、思わぬ感情の爆発を産むことがある。そういうライブをしていたと思う。
ところで、2ndデモ収録の「夏のレプリカ」はもうやらないのでしょうか。チラッとそんなことをMCで言っていたけど。これ本当良い曲だと思うんだけど。歌詞も良くて、"少年の終わり 青年の始まり 駆け出したくなるような夏が来る"なんて、めちゃくちゃみずみずしいフレーズで素晴らしいと思うんだけど。また機会あれば聴きたい曲です。
もうやめようかと思っていた、とボーカルの方が話していたが、このバンドはキャリアを重ねて味わいが出てきたらもっと面白くなると思うので、ぜひやれるところまで続けて欲しいです。
もちろん、それぞれの人生があるから無理を強要は誰にもできないけど。活動ペースを落としてマイペースにやるという選択肢もアリだと思うし。
今後の成長が楽しみですね。






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