【曙色】の着物に香りを焚きこめているところです。
香りを焚きこめる事は、平安時代の貴族から発生したというお話しをお聴きしました。
そして、時は流れ
江戸時代、愛しい人に会うために着物に香りをくゆらせ
茶屋でつかの間の逢瀬を過ごす時
互いの着物を肌かけのように使い
残り香が匂い立つ着物を纏い次の逢瀬まで想いを抱きしめていたということです。
とても切なく美しいお話。
明け方の太陽の昇る空の色をそのままに映したような色が【曙色】
昔から恋に身を燃やした女性たちは
明け方の、この色と 別れの切なさを薫りで紛らわせていたのかもしれない
いつの世も心を表す色と薫りの関係は密接です。