千葉市美術館で開催中の「Lucie Rie展」に行ってきました。
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2015/0707/0707.html
昨日は講演会もあったせいか、多くの方がいらしていました。
150人定員の事前申込み制だったのですが満席でした。
「ルーシー・リー」の日本での人気は、年々高まっているそうですが、
私のルーシー・リーとの出会いは今から7年前、
益子に器のお買いものに行ったときのことでした。
http://orchard-house.sblo.jp/article/14745704.html?1437468838
それから興味を持って、調べていくと、驚く事がありました。
http://orchard-house.sblo.jp/article/26397448.html?1437469297
ルーシー・リーさんは、ウィーン出身の裕福なご家庭で育ったユダヤ人。
第二次大戦で祖国を追われて、イギリスに移り、それからはイギリスで活躍した陶芸家。
いつも白い服を着たそのお姿は、優しそうでチャーミングなおばあちゃんです。
展示の写真撮影は出来ないのですが、こんな楽しい企画があったので
嬉しくて、一緒に写してもらいました。
まるで彼女のアトリエにお邪魔したようで、嬉しい!!
次の出会いは、2009年。
http://orchard-house.sblo.jp/article/27447221.html
この時の展示の仕方には、不満が残っていたのですが、
昨日の講演をなさった先生に、
講演後にこの不満を話してみたところ、
先生も全く同じ思いを持っていらしたので、スッキリとしました。
私が感じる、ルーシー・リーのうつわの魅力は、何といっても
品があること。
シンプルであって、 エレガント、 且つ凛としている、
きっと彼女の生き方から、来るのではないかと思います。
ルーシー・リーの器に触れることなんていう機会は、ないでしょうし
ましてや使う、なんてことは、一生在りえないけれど、
普段、使う器は、シンプルで余計な絵柄など無い、
でもただの機能一点張りではない、
そんな器が良いな、と思わされます。
見る度に、新しい事を教えてくれる、ルーシー・リー。
4回目となる今回は、ひたむきに、一図に創作を続けた、
ルーシーさんの器が語りかけてくれました。
しばらく、この花器の前から離れられませんでした。
前後しますが、3度目の出会いは2010年、
新国立美術館での展覧会でした。
http://orchard-house.sblo.jp/article/37444420.html
釉薬をまるで理科実験のように、メモを取ったノートが印象的でした。
今回は詳しい説明も伺うことができて、一層その魅力にはまりそうです。
一生触れることも、使う事もなく ただガラス越しに観るだけなのに
無駄な装飾を無くした、シンプルな器は、私に生き方を教えてくれます。
8月30日まで開催されていますので、是非、足をお運びになってはいかがでしょう?
実物をご覧になると、きっと心に感じるものが、あると思いますよ。
※ここまでの写真は全て、インターネットで検索したものから
引用しました。
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余談ですが、初めての千葉市美術館、昭和2年に建てられた
旧川崎銀行の支店だった建物を改装しているのだそうで、
エントランスはその面影を残していて、洋館好きには、たまらない魅力でした。