EU各国を風刺した芸術作品
今年の1月12日、ベルギー・ブリュッセルの欧州委員会本部で展示が開始した巨大アート作品「ENTROPA」。年明けからチェコ共和国がEU議長国に就任することを記念して、同国のダヴィッド・チェルニーが製作したものです。EU加盟27カ国の特徴を皮肉った作品の内容が「度が過ぎる」として抗議の声が上がっています。
国のイメージを上手く捉えた部分も多くあるので紹介したいと思います。
最も問題になったのが、トルコ式のトイレとして象徴されたブルガリアです。ブルガリア政府から撤去を求められ、チェコ側は謝罪した上でこの部分を覆い隠すことにしました。
国際的なスキャンダルとなった作品「ENTROPA」ですが、さらに批判に拍車をかけることが起こりました。当初は27カ国それぞれのイメージを各国出身のアーティストが描いたと宣伝されていたのですが、実際には企画者ダヴィッドをはじめ、数人ででっち上げたものであることが明らかになったのです。
この芸術家ダヴィッド・チェルニーは挑発的な作品を得意としており、これまで幾度もスキャンダルを巻き起こしています。彼を紹介した過去の記事があるので、興味を持たれた方はどうぞご覧下さい。
ENTROPA