この処体調が絶好調とはいえない

状態が続いております。

 

本日も、皆様に楽しんで頂ける事を祈りつつ、

「ジアルの日記」を御送り致します。

2395725日。子供たちがディンガ族の義兄弟となる儀式に参加してから1週間になる。今度はミラちゃんが頭の痛い問題を起こしてしまった。モーグ君の家から帰ってきたミラちゃんの服に、ピンク色の液体が付いていた。エリムがクリンゴンの血じゃないか、どうしたんだ、と言ったので、私も驚いてミラちゃんに問いただした。『ちょっと言いにくいのだけれど、』 とミラちゃんが話しかけた時、玄関のチャイムが鳴った。すると、モーグ君のお父さんのロデクさんが立っていて、地鶏のブロスギンやピグミーカウ等、高級なお肉の入った包みを沢山持っているのだ。

『ミラ御嬢さんのご親族に祝福を!何とも良い娘御を育てられたものだ!』と言うので、益々訳が分からない事になった。取り敢えずロデクさんに家に入ってもらい、ラクタジーノをお出しして話を聞く事にした。

何でもモーグ君の妹、ケーレストちゃんは将来科学系の仕事に就きたい、というのが志望なのだが、両親に猛反対されていた。それで親子で論争していた時に、ミラちゃんが遊びに来たのだそうだ。そこでミラちゃんが、「今日はスヴバトルの日よね、ロデクおじちゃんに私が戦いで勝ったら、ケーレストちゃんの志望も考えてあげて」と言ったらしい。ミラちゃんは30分の時間の猶予と、武術棒での試合、2メートルの円の中からロデクおじちゃんが出たら負け、という条件を提示した。ロデクさんは負けると思っていなかったから、承諾した。ミラちゃんはその30分の間にロデクさんの医療データから今でもダメージを与えうる傷を探し出し、そこを棒で突いて、ロデクさんがよろけた処で思い切り顔を棒で殴って2メートルの円から出したのだそうだ。

『それはお怪我をさせて申し訳御座いませんでした。』と私が謝罪すると、

『いや、ミラ御嬢さんはケーレストの将来を真剣に考える機会をくれたので、逆に感謝している。それに、クリンゴン戦士をあの年で条件付きとはいえ負かせるとは、本当に良い教育をしていらっしゃる、クリンゴンだったらモーグの嫁に貰いたかった』とミラちゃんを褒めちぎって帰っていった。残ったのは20キロ位の高級お肉だ。何でもミラちゃんへのお礼と言っていた。料理して近所の方々にも分けよう。」

 

皆様も、佳い休日をお過ごしください。