今週も日曜日が巡って参りました。


私にとっては忙しい週でしたが、


皆様は如何お過ごしですか?


さて、今日も少しでも皆様の楽しみになればと祈りつつ、


「ジアルの日記」をお贈り致します。


 「2385123日。今日は順調に仕事が終ったので、いつも行っているビリンさんの食料品店に寄ってみた。

『トーラさん、カーデシア人のお好みの食材は何なんだい?』ビリンさんが、世間話の合間に聞いてきた。

『そうね。カーデシア人は、プルプルした食材が大好きなの。果物を煮詰めて作ったゼリーとジャムの中間くらいの食感のお菓子が、カーデシアでは最高レベルのおもてなしに使われているわ。』と答えると、

『じゃあ、ゼリーなんか好きだろうね。』と言われる。

『ええ、カーデシアの領域外に出た人は、必ずゼリーに手を出すわ。でも私達には、ゼリーは冷たすぎるの。食べた後はすぐにお腹を壊してしまうわ。常温でも溶けないゼリーがあったらいいのにね。』と、私は答えた。私も、父も、エリムも、ゼリーでお腹を壊した。テインですら例外ではなかったそうだ。。』(因みに、エリムが私に告白した時のレストランで出されたゼリーサラダは、エリムが特別に頼んで作ってもらったアガー(寒天)製だった。)そんな事を考えていると、ビリンさんは何かゴソゴソと探し始めた。そして、

『これなんかどうだい?』と、目の前に粉末ゼラチンのような袋を出された。

『これは何ですか?』

『お望みの、溶けないゼリーだよ。海藻で作られているんだが、ゼリーと同じ食感で、一旦固まったら常温でも溶けないよ。』

『本当に?』そんなに都合のいい話が有るだろうか?大丈夫だとビリンさんが力説するので、一袋買ってみた。

家に帰って、夕食の後片付けをしてから、早速ゼリーを作ってみた。冷凍庫で固めると、すぐに固まる。型から出したゼリーを、発酵モードの40℃(カーデシアの平均気温)にしたオーブンに入れてみた。それから母とのんびりと過ごして、1時間後にオーブンを覗いてみると、ゼリーはそのままの形で皿の上に乗っていた。オーブンから出して食べてみると、普通のゼリーと同じプルプルの食感だ。母は冷蔵庫に入っていた、ベイジョー人向きの温度のゼリーを食べて、美味しいといってくれた。これなら、カーデシア人でもベイジョー人でも食べられる。私は嬉しくなってしまった。テインのお宅に通信を送って知らせようとしたのだが、ギリギリの所で思いとどまった。週末にいきなりゼリーを持って訪問して、びっくりさせよう。」


こんな感じでしょうか?


それでは、皆様も良い休日をお過ごしください。