先日、9月13日、アロマレッスンの生徒さんのMさんのお誘いで、浦賀のギャラリー時舟に、Mさんのお父様の遺作展、そして、追悼のギターコンサートにアロマのY先生と、行って来ました。
武蔵野美大で教えていらしたというMさんのお父様。(神谷清和さん)
亡くなる直前(76歳)まで、絵筆を持って、制作されていたそうで、予定していたのに叶わなかった個展を、遺作展として、Mさんの妹さんを中心に、お父様の代わりに叶え、今日まで、大勢の人が、浦賀まで、足を運んでくださっているそうです。
浦賀の東と西を結ぶ、東側の渡し船の乗り場の目の前にあります。
海がすぐ目の前で解放的なギャラリーです。
海と音楽を愛したという、お父様にピッタリの場所ですね!
組み合わせが面白い!
これは、音符で、ちゃんと曲になっているそうです。
アラベスクというタイトルがついた作品。
モーツァルトと書いてあったので、どんな曲だったかと調べたのですが、出てこない!
ドビュッシーの二つのアラベスクは、出てくるのですが…。
(有名な曲なので、多分聴けばわかります。)
当時、パリで流行していたアラベスクという唐草模様は、音楽やバレエなどの芸術にも、言葉やイメージから取り入れられ、アラベスクと名のつく作品を数多く生み出した。ドビュッシーのアラベスク二曲も、唐草模様のように音が絡み合いながら、展開…とありました。
唐草模様では、ありませんが、お父様のアラベスクの作品には、ペイズリー柄の布を合わせてあります。
ペイズリーは、勾玉模様。
何だか意味深ですね。
偶然にも、Y先生が、ペイズリー柄の服を着ていたのにも驚きましたが…。
晩年の作品です。
パッションフルーツのパッションは、情熱を意味する言葉。
実を切ると、知らなかったのですが、十字架の形をしているそうです。
受難、キリストを意味するのだと、Mさんの妹さんにお父様が教えてくださったそうです。
作品の中心にある四角は、唯一神、または、宇宙を表しているそう。
人生の集大成…最後にして、とても、深い作品ですね。
創作ノートに残された涅槃、アラベスクという言葉。
涅槃という一切の煩悩から解脱した境地を念頭に置いてアラベスクを創作したのだとしたら、父は受難というテーマから解放されつつあったのではないかとの思いに至りました…(パンフレットに掲載されていた
Mさんの妹さんの文章)
なるほど…。
芸術家ってすごいですね。
Mさんの妹さんのお知り合いが作ってくださったそうで、引き出して見る展示。
一番下の段に、お父様の愛用していた筆や絵の具が入っていました。
こんな色使わなかったのに…とMさんたちを驚かせた作品です。
家族に愛されて、家族以外にも慕われて…お父様は、本当に幸せな方だったのだと、お会いしたこともありませんが、とても感じました。
作品を見たあとは、二階のカフェで、ランチ。
お料理も海の幸たっぷりの優しい味付けで、美味しかったです。
私は、一番前で、生演奏を楽しめました。
私も、高校時代、部活でやっていたクラシックギター…。(下手くそでしたが)
懐かしい…。
こんな上手に弾けたら楽しいだろうなぁ…プロだから、当たり前ですが。
このあと長野の音楽祭に出るとのことで、すぐに帰られた伊東さんでした。
20名限定の今回の催し。
Mさん、お母様、Mさんの妹さんのお知り合いで、いっぱいでした。
そして、この日、9月13日は、お父様の誕生日だそうで…。
生きていらしたら77歳で、お祝いでしたね!
浦賀の町もこの日は、お祭りで、叶神社や、周辺は、お囃子やお神輿、屋台も出て、とても賑やか。
大きなのぼりが立っていました。
よい日を選びましたね!
Y先生と、帰りは、浦賀の歴史探訪。
お稲荷さんや、お寺を巡り、奉行所の名残りを見たり、秋祭りも楽しみ、盛り沢山な、よい一日でした。
Mさん、ありがとうございました。
遺作展は、21日までやっております。
興味のある方は、ぜひ、足を運んでみてください。