ここ一ヶ月ばかり。夜も眠れないほどに私を悩ませ続けていたのは、
アメリカにいるエレンの日本国入国査証に関する問題でした。
国費留学生ですから、エレンは当然ですが在米マレーシア人です。
夏休みにマレーシアへ帰省する途中、東京の祖母宅へ寄り道しようと
エレンは最寄のシカゴ総領事館へ通過査証の申請をしたところ、
日本国籍があるエレンの入国査証の申請はあっさりと不受理。
でも。それだけでは済まなかったのです。
なぜかマレーシア旅券まで押収されてしまい、日本旅券を申請したら
そのときに返してあげると言われたそうです。
日本語の読み書きには自信がない。おまけに本籍って何のこと？
こんなエレンに旅券の申請など自分できるはずがありません。
まだ１７歳なので法定代理人（＝私ね！）の署名だって必要です。
いかんせん。場所が場所だけに（涙）すぐ飛んでいくわけにもいかず、
シカゴの領事館の旅券担当者に相談をしてみることにしました。
有難いことに。この方がとても親切で思いやりのある方だったのです。
45分も話した結果、私が記入した申請書と同意書（二種類）をエレンへ
送付し、署名済みの書類をエレンが「郵送による申請」として領事館へ
送付すればOKということになりました。
FEDEXのお陰で私が土曜日に送った書類は火曜日に到着。
すぐに署名して送った書類は無事に水曜日にシカゴの領事館へ到着。
そして。その数日後にエレンは旅券を受領できることになったのです。
夜行バスに乗って朝イチにシカゴへ着いたら、すぐとんぼ帰りです。
ハラールや何やら面倒くさいので朝食用にエレンはおにぎりを用意。
（半分はルームメート用。三個ずつということらしい）
領事館のあるビルは、なんでもニーマン・マーカスが入っているらしい。
いや。メイシーズだったかな？JBとは大違いの大都会じゃないか。
親切な担当者のお陰で本当に無事に全てを終えることができました。
JBから二日でエレンに書類を届けてくれたFEDEXだってありがとう。
夜中の三時発のバスを一緒に待っていてくれた友人たちもありがとう。
いろんな人にお世話になってゲットできた涙の日本旅券でございます。
発行地はシカゴ。ちょっとかっこいいかもしれませぬ（笑）。
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