PUNKSPRING 2013 Tokyo 幕張メッセ9,10,11ホール | ブログ

PUNKSPRING 2013 Tokyo

2013/03/31(sun)
Open 11:00  /  Start 11:00
幕張メッセ9,10,11ホール



weezerのライブがとても良かった。

The BeatlesやOasisなんかとは違って、知らない人には全然知らないバンドだと思うが、私にとっては彼らのPUNKSPRING出演が決まった時から、早くも爪先は幕張メッセを向いている、そんな心情であった。

「パワーポップ」の代表格バンドweezer。「パワー」なんて如何にも力強さを感じそうなジャンルだが、「泣き虫ロック」なんて呼ばれたweezer。メガネで華奢でめそめそしているイメージからそう言われるみたいだが、泣いている彼らには爽快感がある。何処か物悲しさを感じるが、キャッチーでポップ。アンニュイで気だるいのに気分はハッピーになる。そんなバンドと解釈してみた。彼らの代表曲はこちら。

weezer 「Buddy Holly」





weezer 「Say It Ain't So」





weezerを知ったのは、好きなバンドマンが好きなバンドとして挙げていたことから。細美武士(ELLEGARDEN)も後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)も彼らに敬意を表している。

weezerは知らなくても、Scott & Riversはご存じかも。Scottとは、米国のバンドAllisterのScott Murphyのこと。「ドラえもん」や「となりのトトロ」などを日本語でカヴァーしたアルバムを数枚発売するなど親日家であり、今や日本語もお手の物。そしてRiversというのがweezerのフロントマンRivers Cuomo。同じく親日家であり、weezerのアルバムのジャケットに浮世絵を使用したり、ライブで「崖の上のポニョ」を一節歌ったり、何よりも奥さんが日本人である。昨年末から、この日本大好きの2人がオリジナルで日本語で歌うユニット「Scott & Rivers」を組み、先日アルバムも発売された。その際に日本テレビ「スッキリ!!」にも出演したのだが、私のロックスターRivers Cuomoは極楽とんぼ加藤浩次に弄られ、たじたじ。好きなロックスターが好きなお笑いスターに弄られ、何とも言えない気分だった。加藤浩次の高笑いはいつもに増していた。この画像からも伝わるでしょう。(真ん中が
Rivers Cuomo



20時40分過ぎ、「事実上のトリ」とも言われたNOFXのライブが終わり、スクリーンには「20th Century Fox」のロゴを模したオープニング映像が流れ、weezerが登場した。クロージングアクトなんて声を吹き飛ばすかのように1曲目は名盤ブルーアルバムの1曲目"My Name Is Jonas"。体が震え上がった。イントロを聴き、歌声を聴き、「weezerだー!」と率直に思った。weezerを知ってはじめて聴いた曲"Photograph"、年末のCDJでのScott & Riversのライブでやってくれたのだが是非weezerで聴きたいと思った"Say It Ain't So"、そしてScott Murphyを呼び込み"HOMELY GIRL"、もちろん”Buddy Holly"も盛り上がり、あっと言う間の素晴らしい時間だった。

拙い日本語でのMCをするRiversだが、歌い終わった後に「スッキリ」と一言。そこから「スッキリ!!」出演はみんな見てくれたかと問いかけ、出演時に茶道を披露したのだが「「マズクテノメネーヨー!!」ッテカトウサンニイワレマシタ」と今でも気にしている模様。あの狂犬っぷり、和の心を持つ繊細なRiversには迫力があり過ぎたのかも知れない。


「PUNKSPRINGにweezer?」なんて声も聞こえてきた今回のキャスティングだが、TOTALFAT、Fear, and Loathing in Las Vegas、ONE OK ROCKなどと邦楽のラインナップが大満足だった。踊って騒いで一番楽しかったのはTOTALFAT。自然と両手を挙げてしまう。Joseの空に突き抜けるような歌声を聴いたらそうせざるもえない。NOFXの存在がバンドに大きな影響を与えているだけに、今回NOFXと同じステージに立つということで、特別なライブになったんだと思う。またライブに行って騒ぎたいって思う今一番のバンドかも。ONE OK ROCKのライブは凄かった。彼らが売れる理由は、容姿とか、過去からくっ付いてるブランドとかじゃないと確信した。しっかりと一本筋が通ったライブで、そこには「美しさ」があった。緩んだMCをワンマンライブでしか見せないとか、そういう拘りって大切なんだと思った。新譜も格好良いんだこれが。Fear, and Loathing in Las Vegasを見逃したDEVILOCKから約1年。同じ会場で念願が叶った。様子見のつもりでいたが、心も体も踊っていた。格好良かった。今のところこのジャンル唯一無二ではなかろうか。難波章浩率いるNAMBA69がHi-Standard"STAYGOLD"をやることは予想できたが、"California Dreamin"には驚き、とても興奮した。カナダのバンドSimple Planもとても良かった。weezerとはある意味対極に居るような気だるさが全く無いハッピーバンド。"Can't Keep My Hands Off You"でweezerのRivers Cuomoが登場し、"SUMMER PARADISE"でONE OK ROCKのTakaが登場し共演を果たした。

PUNKSPRING、初めて参加のフェスだったが、あのステージ配置は私好み。BAYCAMPでこの配置を初めて目の当たりにした時は面を食らったが、2つのステージが隣同士にあり、片方が終わると10分もしないうちにもう片方でライブが始まる。移動も無くとても効率が良い。


「家入レオ」の対義語は「オレ家出」。
家入レオが話題になった時、ふと思いつき、「これは名作ができた」とニヤニヤしながら確かTwitterでつぶやいたのだが、無反応だった。雨上がり決死隊のラジオでかつて対義語のコーナーというものがあり、今でも思い出す秀逸なネタがある。「黒田アーサーの対義語白田ヨールー」、「壇ふみの対義語ゾンゼフ」、「南こうせつの対義語北こうせつってない」などなど。これには勝てないが、なかなかだと思うんだけど。落ち込んで、weezerを聴いた。