よく遊びに来てた子がね、行ってしまってね・・・・。
とっても小さな体で親父に一生懸命気持ちを伝えていた子でね。
親父が仕事帰ってくるまで、待っていたみたいでね。
苦しいのに頑張って親父の顔見たくてね・・・・。
犬ってね、とっても愛情が深い。その愛情の深さに気づいた人は、まるで人のように思えてならなくなる。
その親父も言っていた。今までよりもずっと愛しているってね・・・。
犬の深い愛情に気づいたからこそ、こうやってね、必死で待ってくれている。それに応えようとこの子ら、頑張るんですよね・・・・。
最期まで愛されていたってね。
何だかね~、死ってもんが、辛くてね~・・・。
最愛の子だったわけですよ。
端から見れば恋人同士。チッコイ体で親父にね、自分の気持ちを伝えてね・・・。
ちっとも文句を言わず、ただ、自分の気持ちをチッコイ体でね、伝えて来ていた。
いつも一緒でね、リュックに入ってドライブ。
まるで恋人同士でね・・・。
喜びに満ちあふれたその表情。親父以外どうでもよくてね・・・。
その気持ちが解るから、親父もね・・・・。
犬ってね、とっても愛情深いんですよね。
それにどう気づき、そしてどう応えてあげれるのか。
だから嫌いなんですよ、あんな支配するような関係が・・・。
深い愛情に気づいたとき、あんなひどい態度なんてできやしない。
お互い話し合うんですよ。話し合ってね・・・・。
ごく普通に話しかけ、そしてそれで気持ちが伝わる、お互い満足してね。
優しい子でさ、でもはっきりと物を言って伝えてくる。
車を運転していると、ひょこっとやってきて、私の膝に乗っかってね・・・。
あの温もり。忘れることなんてできやしないよな・・・。
イヴ・・・・エクちゃん覚えているだろ?
あっちでさ、一緒に俺たち待ってろよ。
また一緒にエクちゃんとさ四人で遊びに行こうな。
・・・・・どうしてこうも辛いんだろうね・・・・。
愛情の深さ故に、残された者は、辛いんだよな・・・・。
涙がとまらねえよ・・・・。
また会おうな。