美しい肌Vol.170 | 世界最高の@町医者のブログ

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美肌の野菜&果物(各論:マンゴスチン)

東南アジア原産のオトギリソウ科の常緑の 小高木

で、マンゴスチンの実は果物の女王と称されて

います。オトギリソウ科の中では最も食べられて

いる種の一つです。名称がマンゴーと似ていますが、

関係はありません。ただし、マンゴーやチェリモヤ

とともに世界三大美果としてその名が轟いています。

ドリアンを果物の王様と呼ぶのに対し、マンゴスチン

は柔らかい果肉、繊細な甘みのため女王と呼ばれて

います。 マンゴスチンのデリケートな食感を楽しむ

ため生で食べるのが一般的ですが、ジュース、ゼリー、

缶詰に加工されてから食べる場合もあります。

マンゴスチンの食べ方としては、固い果皮に被われて

いるため、ナイフで果実側部に切れ目を入れ、蓋を

外す様に果皮をずらすと綺麗に果肉を剥き出すことが

できます。果肉は5~7つの房状に分かれ、種子は

果実1個に対し0~2個程度です。

日本ではマンゴスチンの生での輸入は2003年に解禁

されましたが、それまでは、ミカンコミバエという

害虫がいるため、植物防疫法によりマンゴスチン輸入

は長年規制されていました。しかし、蒸熱処理による

殺虫試験で、ミカンコミバエ種郡3種についても有効

であることがタイ国より試験結果提出され、輸入解禁

となりました。

原産地であるマレー半島を中心に東南アジアでは古く

から作られていました。現在では、フィリピンや

タイ、ハワイ、カリブ海諸島や中南米といった熱帯・

亜熱帯地域で栽培が行われています。19世紀、大英帝国

のビクトリア女王(1837~1901年)は「我が領土に

マンゴスチンがあるのに、これを(食べたいときに)

味わえないのは遺憾の極みである」と嘆いたと

伝えられています。当時は現在のような冷蔵技術

がなく、日持ちが悪いマンゴスチンをイギリスまで輸送

する手段はありませんでした。今では冷凍でも生果でも

比較的簡単に手に入るので、ビクトリア女王に言わせる

とすごく贅沢な環境といえましょう。

マンゴスチンが取れる地域では、果実の外皮は粉末にして

整腸、消毒に使われます。 葉は乾燥してお茶にします。

また、 皮に含まれる赤い色素は黄色の染料になります。

これら、伝統的に使われてきた方法に対して、現代科学は、

関心を持って研究を行い、その理由をつきとめようと

しています。

マンゴスチンの旬の時期は短く、雨季の二、三ヶ月だけです。

しかも、栽培が極めて難しく、多くは天然の物が収穫されて

います。栽培が難しいばかりか、日持ちが悪く、しかも下手

に加工すると果物の女王の面影がみじんも感じられないほど

味が劣化します。実際マンゴスチンを個人で育ている人が

いるそうですが、種を植えてから芽がでるまで5~6ヶ月、

結実まで15年必要だそうです。これで高価なわけが分かり

ましたね。

マンゴスチンには、カテキンやポリフェノール、抗菌

作用のあるポリサッカライト、さらにカリウム、

カルシウム、リン、鉄などのミネラル成分、ビタミンB1、

B2、B6、Cなどの各種ビタミン、食物繊維など130種類

以上の豊富な栄養素が含まれています。

マンゴスチンに含まれる様々な有効成分の中でも特に注目

され、多くの研究報告が出ているのがキサントンです。

キサントンはポリフェノールの一種です。

キサントンは、活性酸素に対して、抗酸化作用が強い驚く

べき合成物で、マンゴスチン(特にその果皮)に非常に

豊富に含まれてます。キサントンは250数種類以上確認

されていますが、マンゴスチンの果皮の中には、分かって

いるだけで約40種類のキサントンが存在しています。現在

まで、マンゴスチンのように大量にキサントンを含む物は、

他の既知の植物や果実さらにハーブでも知られていません。

特に強い活性が判明しているα(アルファ)マンゴスチン、

γ(ガンマ)マンゴスチンと呼ばれる2つのキサントンは、

現在もっとも研究されています。キサントンをはじめと

する抗酸化物質が、強力に美肌効果を発揮するというわけ

です。実際にマンゴスチンは、食用だけではなく、化粧品

にも使われています。今回はここまでとさせて頂きます。

医官は、遺憾でいかん。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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