美肌の野菜&果物(各論:プルーン)
プルーンとは、バラ科サクラ属の落葉高木植物で
西洋スモモのことです。英語でスモモはプラムと
呼ばれ、中でもドライフルーツに適しているプラム
をプルーンといいます。
3~4月頃には木全体に梅に似た白い花を咲かせ
ます。7月~9月頃に旬を迎えるプルーンは、
赤ちゃんのこぶし大の大きさで、果肉が厚く、
芳しい香りがします。
プルーンは、新鮮なものは生のままでも食べられ
ますが、多くは半生状のドライフルーツや、
ペースト状のプルーンシロップ、ジャムなどに
加工されて食べられます。
プルーン(PRUNE)の語源は、フランス語で
プルーンの木を指す「プルノー(PRUNEAU)」
に由来します。
プルーンの発祥の地であるコーカサス地方では
「命の果実」、欧米では「ミラクルフルーツ
(驚異の果物)」と呼ばれています。
世界におけるプルーンの4分の3は、アメリカの
カリフォルニア州で作られます。
雨で傷みやすいプルーンは、日本の中でも
比較的雨の少ない長野県や青森県、北海道などの
地域で生産されています。全生産量の約6割は
長野県で占められており、主に生食用として
作られています。
プルーンには、鉄やカリウム、カルシウムなどの
ミネラル類、β-カロテンやビタミンB群、
ビタミンCなどのビタミン類、水溶性食物繊維
であるペクチンなどがバランスよく含まれて
います。
これらの成分は乾燥させてドライプルーンにする
ことで、より効率的に摂取できるようになります。
さらに、ファイトケミカルとして、
ドライプルーンには、ネオクロロゲン酸という
強力な抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富に
含まれていることが明らかとなっています。
ネオクロロゲン酸は、ヒドロキシ桂皮酸ファミリー
に属するフェノール類です。ネオクロロゲン酸は
プルーンの生果に含まれ、乾燥・加工処理を施した
後も、処理前の半量は果実中に残存しています。
最近の研究からプルーンがヒドロキシ桂皮酸の
含有量が最も多い食品であるということが
わかりました。ネオクロロゲン酸をはじめとする
ポリフェノールやビタミンC、β-カロテンが持つ
抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど
生活の様々な場面で発生する活性酸素を除去し、
体が酸化することを防ぐ働きのことです。
人間の体内に活性酸素が過剰に発生し酸化が
起こると、病気や老化、肌トラブルが引き
起こされます。プルーンに含まれる抗酸化物質が
体内で強い抗酸化力を発揮して酸化から体を守る
ことで、病気や老化、肌トラブルを予防すること
ができます。
数ある果物や野菜類の中でもドライプルーンが持つ
抗酸化力は、ただ単にフェイトケミカルの量が多い
というだけではなく抜群に強いといわれています。
これが、プルーンが「命の果実」、欧米では
「ミラクルフルーツ(驚異の果物)」と呼ばれる
ゆえんです。ただ大量に食べると、便がゆるくなる
可能性があるので適量摂取をおすすめします。逆に
便秘の人には、ちょっと多めに摂取するのが望ましい
といえましょう。便秘も、女性の美容と健康を阻害
する大きな要因です。プルーンを食べて毎日快便
となれば、美しい肌に一歩近づくことができる
でしょう。
また、プルーンに含まれるβ-カロテンは、体内で
必要な量だけビタミンAに変換され、ビタミンA
として働きます。ビタミンAは脂溶性のビタミン
であるため、その性質上、過剰摂取に対し注意が
必要な成分ですが、β-カロテンは体内で必要な量
しかビタミンAに変換されないため、過剰摂取の
心配は不要です。プルーンは、リンゴよりも
カリウムやカルシウムが9倍、リンが8倍、鉄分が
13倍も多く含まれています。
ミネラルバランスが良く、食物繊維も豊富に
含まれているため、お肌のトラブルを解消し、
美肌づくりに効果を発揮します。また、鉄分の
不足は貧血の原因のひとつです。貧血は、当然
血行が悪くなり、お肌にも良くありません。鉄分
をプルーンで手軽に補えば、皮膚の循環が確実に
改善し美肌に向かいます。今回はここまでとさせて
頂きます。プルンプルンのプルーン。笑
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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