三国志 七の巻 諸王の星 | アメンボ*アメンボ

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三国志〈7の巻〉諸王の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)/北方 謙三
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「赤壁の戦」がメインになります。
江陵を降伏により無傷で手に入れた曹操。
孔明の思惑通り、揚州への進軍を決意します。

「ワシの覇業を止められるやつは、どこにもいねえ」by曹操

その覇業を止めるのは、揚州軍将軍周瑜公瑾。
ここでは、孔明よりも周瑜の活躍が目立ちました。
孔明が「東南の風を吹かせます・・・」というシーンは、ございませんでした。
むしろ楊州の結束力と周瑜の輝きが目立ちました。

さて、赤壁敗戦後、許褚の助けをかり、命からがら江陵まで逃げ延び帰途に着いた曹操。
帰途に着き、視察の後、酒を飲みながら許褚と二人きりで敗戦を振り返るシーンがあります。
酔いに任せ、月夜に詩を吟じる曹操。
それは、兵士の哀切の詩。
その時の許褚の涙に胸が熱くなりました。