こちら英国では毎年9月になるのを待って、クリスマス商戦が皮切られます。
今年も始まりました。百貨店のディスプレイがひっそりとクリスマス用に変えられています。
スーパーマーケットのカードやラッピング用品のコーナーもクリスマスのコーナーが徐々に多くなってきていますね。
英国では12月にはいると友人・親戚・学校の先生・ご近所・配達にくる郵便屋さんにいたるまでだれかれなく、クリスマスカードを配りますので、購入しなければならないクリスマスカードの数は半端ではありません。
デザインも趣向をこらしたものが多く、そんなカードに限ってもちろんお高くなりますので出費もばかになりません。
文字が小さくてちょっと読みにくいかもしれませんが、上のカードは
「サンタさんへ。もしよろしければ今年はサンタさんのクレジットカードを貸していただけませんか。その方があなた様にとって簡単だと思いますので」
と書いてあります。
いま売られているカードやラッピング用品はおそらく昨年までの売れ残りかと思います。毎年9月のシーズンはじめにはこのような商品が20-30%引きでディスプレイされています。
またカード類と並んでぜったいに買わなければならないものが、ラッピング用の包装紙です。
こちら英国では商品を買っても通常は百貨店やお店では包んでくれません。ですので、自分で包装紙やリボンを買ってラッピングしなければならないのです。
そんな事情からほとんどのお家にはラッピング製品専用ケースのようなものが置いてあります。我が家もそれにもれていません。
またそれらのラッピング・ケースのほかに、さまざまなカード類(お誕生日、ありがとう、出産祝い、お見舞い用)などもいつもそろえています。こちらでは何かにつけカードをおくる習慣がありますので、突然のニュースに即座に対応しなければならないからです。
上の包装紙は「3 for 2」、つまり3つ買って2つ分のお値段で売られています。
この「3 for 2」や「Buy One Get One Free」、つまり「ひとつ買うともうひとつがタダになります」というセールスの方法を英国ではよく見ることができます。
クリスマス商戦は百貨店やスーパーマーケットだけではありません。以外かもしれませんが英国ではガーデン・センターでも派手なクリスマスのディスプレイが行われます。
いまはまだ、カード類やパーティに使うナフキン、そしてプレゼントに使えそうな来年用のカレンダーやノートなどがあっただけですが、10月11月頃になるとフロアの大部分をクリスマス用品が占めることになります。
先日私がガーデンセンターに出かけたときには、クリスマスに向けた大掛かりな模様替えが行われている最中でした。
ガーデンセンターのクリスマスのディスプレイは百貨店を上回るほどのできばえでとてもきれいですので、ディスプレイが完了したのち、撮影してまいりたいと思っていますのでご期待下さいね。
その頃にはいろんなクリスマスツリーや照明、飾りがあって本当にきれいで、まるでファンタジー・ワールドに迷い込んだかと錯覚するくらいの美しさです。
英国では、上のようなナフキン類も欠かせませんので我が家にも何種類のものを用意して、オケージョンに合わせて(ガーデンパーティ、ティーパーティ、カクテルパーティ、バーベキュー、和風パーティなど)使えるようにしています。
上の写真はなにかおわかりになりますでしょうか?
これはクラッカー(とはいっても日本のものとは少し違うのですが)です。このクラッカーはクリスマスパーティの時のひとつお遊びで、2人で両端を反対の方向に引っ張ると‥‥
「パンッ!」
という音がして、3つに分かれている真ん中の部分からちょっとしたプレゼントが出る仕組みになっています。プレゼントは、トランプやキーホルダー、栓抜きや電卓など様々なものがあります。
また子供用、大人用、そしてお値段によって中身が変わってまいりますので、予算に合わせてまたはいらっしゃるお客様にあわせて選ぶことができます。
何かにつけ、出費の多いこのシーズンです。
またクリスマス前のイベントとしてハロウィーンがありますが、英国ではあまり盛んではありません。
私が思うところ2つの理由があります。
まず、ハロウィーンに便乗していたずらをする若い人が多くなってきたから。
これはハロウィーンの夜に若者が繰り出して人や家に向かって小麦粉や卵を投げつけるという悪戯が増えているんですね。それもどうしてもこの国に住む弱い立場、外国人(私もですが)や黒人にターゲットが向いてしまうと言うような傾向があり、悪戯を通り越してしまうことがあるからです。
ですので、近年では業者に対してハロウィーン前は若い人に対して小麦粉や卵を極力売らないようにしてください、というお達しがでる始末です。
事実ご近所のお年寄り方は、ハロウィーンの夜は玄関先から見える部屋の電気を消されている方もいらっしゃいます。
ハロウィーンの夜は子供たちが、
「Trick or Treat」
悪戯かお菓子か、つまり
「悪戯をされたくなかったらお菓子を下さい」
というような意味のフレーズを言いながら家々を回るので、これが本当に小さな子供が回っているだけなのか、それに便乗した若者の悪戯なのかが家の中からはわからないのでベルがなっても呼び出しに答えない人が増えているのです。
それに対抗するかのようにその日はお菓子を配り歩くというような態度の子供も見受けられます。その子供にどうしてそんなことをするのかと聞くと
「悪戯をされたくなかったらお菓子を下さい、なんていうのは、あまりにもよくない」
という当たり前の答えが返ってきました。
こんな子供でもわかるような常識を踏まえた上で、こんなイベントも行ってほしいですね。
話をもうひとつの理由
「なぜ英国ではハロウィーンが盛んではないか」
ということに戻します。
クリスマスは、上でも説明いたしましたように12月に入るとクリスマスカードの交換やらパーティやらでほぼ1ヶ月の間、人々は何らかのイベントをいたします。そしてクリスマスから一週間は休暇に入りますので、そこでもまた普段会えない知人、親戚などを招いてパーティをしたりするので消費がすごいことになります。
ということからたった一日のイベントであるハロウィーンよりも何百倍もの市場であるクリスマスの方が業者にとってはずっと美味しいということですね。
子供用のハロウィーンの衣装
お支払いはこちらで‥‥
英国のスーパー・マーケットでは支払いを自分でするシステムがよく取り入れられているのですが、日本ではいかがでしょうか。
英国のクリスマスにご興味のある方は、ご好評をいただきました、下記の記事も併せてお読み下さいませ。
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ハロウィーン色のリース
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