『平成史』政治平成では日本の政治は次のような長期的な混迷構造にある。「1.不安定で短命な内閣は政策課題を解決できず、問題を先送りにする。そうなると、2.有権者の政治不信は高まり、政治と距離を置く。このため政党と有権者の結びつきが緩くなり、3.政党制や政党組織も不安定化する。結果、4.不安定で短命な内閣が生み出されることになる。そして、1に戻り、この影響関係は循環する」(『平成史』148-9頁)果たして、この構造を打破できるのか。