ドイツタックルの洗礼! 初体験・9部はつらいよ | 書き手 吉崎エイジーニョのブログ

ドイツタックルの洗礼! 初体験・9部はつらいよ

tackle

右足首をやられました


行ってきました! 別クラブの練習に。

やられました! 9部の野郎に。アフタータックルというやつを。

ボルシアLHの練習が週1回しかなく、もう少し体を動かしたいので、

近所のクラブ、SVヴァイデンの練習に顔を出した。


クライスC(10部)に所属する、3軍の練習に参加すべく、フラフラと練習場に隣接するクラブハウスに

向かった。


練習前に、「日本から来ました。今日はここでプレーしたいんです」と監督に挨拶。

これくらいは、ドイツ語でも言えるようになった。


ここの3軍は、完全にエンジョイ志向で、ストレッチのあとにすぐにハーフコートの

ゲームに移った。水曜日に、自分の所属クラブの練習で、思わず真ん中のMFで気分よくプレーできた。

今日は、違う環境でも、どれくらい真ん中でプレー出来るのかチェックするのが目的だ。


ビブスを渡され、ピッチに入った。

すると・・・横で練習する、2軍(クライスB=9部リーグ所属)

の監督が3軍の監督のもとに歩み寄ってきた。

どうも、「人が足りないから、紅白戦要員を貸してくれ」とのことのようだ。


アジアのニューカマーが即刻で指名された。

誰でもいいからだろう。


ちょっと、慌てた。

こっちは、ちょっと体を動かそうかなと思ってフラフラと来ただけなのに。

まぁ、いいすんごくいいチャンスだ。ここにいる10ヶ月の間で、一度は9部を経験できないかな~

とも思ってるから。


9部ともなると、監督の下にコーチがいる。

練習の前にも、しっかりとした指示が飛ぶ。

「今日の練習では、フォーメーションとポジショニングを確認する。いつ、どこで、どうやってプレーするのか

しっかり考えるように」

なんて言ってる。たぶん。聞き取れたと思う。


コーチには、MFの前の方をやってくれと言われた。

んで、ピッチに入ったら、もう10部とは、全然世界が違った。

このチームはマンツーマンディフェンスが徹底されてて、ずーと相手がついてくる。

それだけで、びびっちゃった。ほんとにずっとついて来るんだから。

そんなの、見たことがない。スペースがないっていう圧迫感で、気後れしちゃった。


んで、たった4回のボールタッチでピッチを退くことになった。

1度めは、左サイドに流れて・・・パスミス。

2度目も、左サイドで。コーナーフラッグ付近で、ショートパスをなんとかつないだ。

3度めは、ピッチ中央で。トラップして前を向いた瞬間に、ボールを取られた。

そして、4度目。左サイドに流れてボールを受ける。アウトサイドで戻し気味にトラップをして、

パスコースを探る。中央の味方選手に右足でパスを通した瞬間・・・

相手の足が飛んできた。


パスを出した後だよ?ちょっと、気も抜けるでしょう。

んで、その足は、31歳のおっさんの右足首を地面に押しつぶした。


もう、その場でアウト。歩けなかった。家に帰るのも、足を引きずって前に進むしかなかった。

長引かなければいいけど。


というわけで、エイジーニョの9部リーグ挑戦は、15分・4回のボールタッチで終わりました・・・

ってことにはしない。


むしろ、ラッキーと思わなきゃ。監督とコーチにばっちり顔を覚えてもらった。

もう一度、挨拶に行くチャンスが自動的に巡って来たわけだ。

「いやぁ怪我、直りましたよ。んで、今日もう一回ボール蹴って行ってもいい?」

ってな具合で。


怪我しても、嫌な顔せず、もう一度すっきりと現れる。

日本人だったら、こういう挨拶は喜んでもらえると思うんだけど。

ドイツ人はどんな顔すんのかな?メンタリティーを知るいいチャンスだと捉えよう。