｢ベルギー｣

皆さん報道でもご存知の通り、
今はベルギーに来ています。

フロンターレのサポーターの皆さん。
今回は自分がここで話す前より先に報道でこのことが出てしまい、
不安に感じさせてしまったことを本当に申し訳なく思っています。

今回、
ベルギー１部リーグのリールセに移籍することが正式に決まりました。

ワールドカップが終わって日本に戻って、
一息つく間もなくこちらに来ていますが、

今回の移籍に関しては、
ワールドカップが始まる前から決断していました。

プロになって早いもので今年で１０年目。

海外へのチャレンジは僕の大きな目標の１つでした。

日本のフィールドプレーヤーがヨーロッパで活躍する中、
ポジションが１つしかなく未だ認められていないゴールキーパーは、
海外に移籍すること自体難しく、

チャレンジしながらも今までそれを実現することができませんでした。

それでも、
日本のゴールキーパーとして海外でやりたい。
日本のゴールキーパーも海外で絶対にやれるんだということを証明したい、
という気持ちは自分の中で強かったし、

今回のワールドカップを通して、
レベルの高いシュートを止めるためには、
レベルの高い環境に自分の身を置くしかないと改めて感じさせられました。

フロンターレでタイトルを獲ってから…。

フロンターレに移籍してから１年１年、
自分の中で後悔を残さないための挑戦だったし、

こんなに素晴らしいチームで素晴らしい目標に向かっていけるチームを離れるのは、
自分にとっても大きな決断だったことは、
理解してもらえたらうれしいです。

試合で勝った喜びも、
負けた悔しさも、

本当の家族のような温かさでいつも支えてくれたフロンターレサポーター。

初めての等々力で勝利した時も。

初めてのACLでセパハンにPKで負けた時も、

苦しみながらも皆で駒を決勝まで進めたナビスコカップも。

最後の最後まで戦って、
１ポイント届かずに優勝できなかった昨年のあの試合も。

フロンターレのサポーターの温かさがあったからこそ、
前に進み続けることができました。

そんな素晴らしい日々を送ることができたこと。
本当に本当に感謝しています。

そして、
これからの自分の新たな挑戦も、
そんな温かさで応援してもらえたらうれしいです。

本当にありがとうございました!!
１４日等々力で会いましょう。




川島永嗣