FFRは0.09% ‐脆弱なUSDとギリシャ‐ | ニューノーマルの理 (ことわり) Powered by Ameba

FFRは0.09% ‐脆弱なUSDとギリシャ‐

5月第4週は、やはり というか早々とUSDは軟化してきた。


FFレートのターゲット上限は0.25%ですが、実際には0.1%でウロウロしており、5月に入って遂に0.1%を割り込んだ。今現在「0.09%」。

4月FOMCでは、公定歩合と超過準備付利でFFレートを挟み込む、所謂「コリドーシステム」への言及があったようですが、付加金利は今現在0.25%。数値的には金利コリドーの「土台効果」は(08年当初から)全く機能していないといえる。


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2011-05-25: 0.09

2011-05-24: 0.10

2011-05-23: 0.10

2011-05-22: 0.10

2011-05-21: 0.10


この0.09%という数値は、資金需要の乏しさをも表している。 ちなみに日本のコールレートも「0.06-0.09% 」のレンジ。日米金利差は「無い」。
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米長期金利が3.1%を割り込んだのは26日。USDが急落したのも同日。ギリシャの問題と重なった事もあり、FFレートに引っ張られた形となっている。


ちなみにそのEU/IMFによるギリシャへのシンジケートローンの問題ですが、ギリシャが課せられたSBAコンディショナリティをクリアできないのは当初から目に見えていた 。 更に厄介な事にギリシャに返済意思は乏しく、IMFが第三第五トランシェを躊躇するのは当然の帰結。  米国債は買われ、イールドは低下。USDは非力なトレンドを形成している。