新TOEICのレビュー:リーディング編② 長文問題:後編 | 大人が英語学習で成功する方法:高卒&28才からの英会話で英検1級&TOEIC975点ゲット!

大人が英語学習で成功する方法:高卒&28才からの英会話で英検1級&TOEIC975点ゲット!

英語にまったく縁のなかった僕が、28才からのやり直し英会話で、
どうやって33才までにTOEIC900点超&英検1級をゲットしたか?を公開します。

 


今年5月から生まれ変わった新TOEIC。

 

 

僕が現時点で新公式問題集のテスト2回分と、本番のテスト1回を受けた経験をもとに、レビューをしていきます。

 


前回の穴埋め問題パート⑤&⑥のレビューに引き続き、今回はパート⑦のレビューをしていきます。

 

 

 

 

パート⑦ 長めの英文を読んで、それに関するいくつかの質問に答える問題

 


問題数:48問→54問に増えた


こっちは6問も増えた!!

 

長文の問題数が増えたのは、かなり大きなインパクト!!

 


パート⑤の文法問題が10問減ったうちの、6問分がこっちに移動している。

 


長文問題をひとつ解くのにかかる時間の平均は、

 


「1分」

 


こっちに6問移動したということは・・・

 


「トータル6分の時間増加」

 


さっきまでの時間貯金の残りは、「3分」なので、

 


3ー6=マイナス3

 


計算上の時点での時間貯金は、

 


「マイナス3分」

 


になってしまう!!

 

 

 

 


この「3分」は、時間が勝負のリーディングにおいて、かなり大きな影響。


これは、相当飛ばさないと挽回できない!

 


なのに・・・パート7トータルでは、これまで以上に

 


「全体をしっかり読み込まないと、解けない問題」

 


が増えた!!

 


パート7の問題スタイルの大きな変更点は、3つ。

 

 

 


変更点① 手紙を書いた人の「感情」を予想する問題が加わった

 


これまでのボキャ問題に加えて、新しいものが加わった。文脈の流れを読んで、

 


「どいういう意図でこの表現が使われているか?」

 


を探るタイプの問題。

 


リスニングのパート3にも、似たような問題があった。

 

 


これに正解するには、単に「その単語や表現を知っている」だけでは不十分。


全体の流れから、文章を書いた人の「感情」を読みとる必要がある。たとえば・・・

 

 


(本文):デビッドさんからの仕事の手紙

 

 


(問題):
デビッドさんがこの手紙の中で「長い目で見て」と書いている真意は何か?

 

 

 

(選択肢):


・ビジネスの長期の成功が期待できる。


・コストの上昇を心配している。


・部下の盛況を期待している。


・今の取引先から、次の仕事をもらえると思っている。

 

 

 

のうち、どれが一番、近いでしょう?

 


みたいな感じ。この新タイプの問題は、良い点と悪い点がある。

 

 


・ この問題の良い点

 

読む場所が指定されているので、情報を探す必要がない。また、最近ボキャ問題で増えている、「高得点者をひっかけるためのマニアックな問題」はない。日常でよく使われる表現しか出ない。

 

 


・ この問題の悪い点

 

ボキャ問題よりもさらに広い範囲を読まなければ解けない。時間がかかる。

 

 

 


変更点② 「長めのフレーズ」が、どこに入るか探す問題が加わった。

 


まとまりのある長めのフレーズが、文書全体の中のどこに入るとしっくり来るか?を探す。たとえば・・・

 


(本文):
全体の文章の中の4カ所に、「穴」が空いている。

 

 

 

 

 

(問題):

 

「今後も、より一層の発展を期待することができるしょう。」

 

というフレーズが入るのにしっくり来る場所は、4カ所の(   )うち、どこか?

 

 


という感じ。穴の前とうしろの文の流れで決まるので、4カ所の穴の前後の文を、もう一度しっかり読み返さないと、正解できない。

 

 

 

 

・この問題の良い点

 

どこを読めばいいかが指定されているので、情報を探す必要がない。

 

 


・この問題の悪い点

 

1問解くのにけっこう時間がかかる。

 

 

 

 


変更点③ トリプルパッセージの追加


今までは、180番~200番までの20問が、「2つの文書」を読んで5つの問題に答える、「ダブルパッセージ」だった。

 

 

 


新TOEICでは、ダブルパッセージは176番から始まる。そして186番からは、「3つの文書」を読んで5つの問題に答える、「トリプルパッセージ」が加わった。

 

 

 


3つの文書を読んで答えるので、1つの問題を解くために読まなければならない範囲が、かなり広がる。

 

 

そして、これまでよく解法テクニックとして使われていた、

 

 

スキミング(すくい読み)や、

 

スキャニング(飛ばし読み)

 

 

使いづらくなった。

 


なぜか?

 


それは、「クロスレファレンス」と呼ばれるタイプの問題が増えたからだ。

 


クロスレファレンスとは、今まで「ダブルパッセージ問題」によく使われてきたもので、

 

 

「1つの問題を解くためのヒントが、2つの文書の中にちりばめられている」

 

 

タイプの問題。


たとえば・・・

 


(質問文):

 

4月20日にスタッフが集まるのは何時か?

 

 

(選択肢):

 

・9時

・10時

・11時

・12時

 

という感じ。

 

そして、そのヒントは、こんな感じで点々とちりばめられている。

 

 

 

 


・1つ目の文書に、「会議は1回目が3月25日、2回目が4月5日、3回目が4月20日に行われます。」と書いてある。でも、時間の情報はない。

 


・2つ目の文書に、「3回目の会議は、朝10時から始まります。」と書いてある。

 

 


この問題を解くには、1つ目の文書をいくらしっかり読んでも、答えは見つからない。

 

 

1つ目と2つ目の文書の両方から、情報を見つけなければならない。

 

 


これを解くには、飛ばし読みはあまり使えない。

 

大事な情報を見逃す危険があり、結局は、答えが見つからずに、行ったり来たりして、かえって時間がかかったりする。

 

 


自分で色々と試した結果、

 

「ふつうに2つの文書を全部読んでから、設問に答える」

 

のが、一番手っ取り早くて確実だと気づいた。

 

 


以上が、クロスレファレンス問題。解くのに時間がかかり、スキミングなどの「時間短縮テクニック」が使いづらい。

 


トリプルパッセージ問題では、この「クロスレファレンス」の問題を、3つの文書の間で探さなければならなくなった!

 


・1つ目の文書と、2つ目の文書を読んで、1問解く。

 

 

 

 

 


・2つ目の文書と3つ目の文書を読んで、1問解く。

 

 

 

 

 


これでは、小手先のテクニックは通用しない。

 

 

読むスピードと精度を上げていく=英語の底力を上げていくしかない。

 

 

 

 

 

リーディング全体のまとめ

 

 

以前と比べて、しっかり読み込まないと解けない問題が増えています。


新TOEICのリーディングパートでは、これまで以上に

 


「読むスピードと正確さ」

 


が求められていると感じます。

 


試験慣れも必要ですが、それ以上に「英語の底力」が試されるテストに生まれ変わった印象です。

 


これは、リスニングでも同じですが、リーディングは特にそう感じました。

 

 


From Shinya

 

 

 

P.S.

もし、TOEICの勉強に疲れたときは、この「対ネイティブ用秘密兵器」で、たまには息抜きしてみてはいかがでしょうか?

 

※「もくじ」はこちら

 


P.P.S.

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