不安を原動力にする | 外資系 戦略コンサルタントの着眼点

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戦略コンサルでマネージャーを務める筆者が日々の出来事を独自の視座で書き綴る


「ごきげんよう」の司会をつとめる小堺一機氏は、怖がりだといいます。

番組をつくるときに、完成したものがそれでいいのか?もっといい表現方法はないのか?もっと面白いトークはないのか?ということをギリギリまで考えるそうです。

番組の上ではあれだけ明るく振舞っていますが、一度舞台を降りると、「ビビリ性なのかな」と自分でも認めるぐらいの怖がりとのことです。

島田紳助氏も、番組の視聴率にいつも神経を尖らせていて、その不安のために日頃から下痢をしていたという話を聞いたことがありますし、黒澤明監督もこれでいいのかといつも不安がっていたという話は有名です。

そういえば私が尊敬する、いつも高いパフォーマンスを上げていた先輩コンサルタントが、あるとき私にいいました。

「実は、いつもプロジェクトが終わるたびにホッとしてるんだよ。今回もボロがでなくて済んだって。」

この人はこんな心配をしなくてもいいぐらいに評価をされていた人でしたが、そんな人でも不安になっているということを聞いて驚いた覚えがあります。
(この人は「頑張るだけなら誰でもできるから。」と言った人です。その話はこちら 。)

これらの人たちは、不安を前に進む力にうまく変えているのでしょう。

どちらかといえば、自分自身も不安を原動力にする方です。

大学受験の勉強の頃から、勉強をする時間をとれないと怖くなり、なんとか勉強をする時間を確保しましたし、今も仕事をしていないと不安になるときがあります。

これまでそうした不安を解消しようと考えていましたが、多くのTop runnerを見ていると、むしろ不安をうまく原動力にしていく方が望ましいのではないかと感じます。