被告はちゃんと述べている。 | Come on by! 英語ガレージ! ☆☆☆

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(株)日向製錬所と(有)サンアイが、黒木睦子さんを訴えている件で。
 
昨日2月4日に、2回目の審理があった。
去年の11月にあった1回目とはちがって、原告2社が一緒になっての併合審理。
裁判官も3人になる、ってのは、民事裁判ではまずもってないことらしい。
 
昨日の審理を傍聴したイワシ(鰯)さんが、ご自身のブログですぐにレポートを書いてくださってる。
http://bit.ly/1DAxwyQ
『2月4日 宮崎地方裁判所延岡支部1号法廷 メモ』
 
遠くにいる、見守ることさえできない僕たちにとって本当にありがたい、貴重な仕事をしてくださってるね。
人情がありながらも、中立的な姿勢を心がけて冷静に観てらっしゃるのがうかがえる。
僕としてもより参考にしやすい。
 
イワシさんのレポートによると、審理でこんな場面があった。
 
=====
⑦次に〔裁判長は〕被告に対して、「あなたはブログやツイッターで話したことを、立証しなければなりません」と説いた。
 
「立証とは、正しさのことです。そのためには前になされた水質検査の内容を早急に提出することです。あなたの書いた以上の、根拠を」と裁判長は言った。
 
「グリーンサンド自体が根拠であると私は伝えました。しかし原告はそれを聞きいれてくれません」と黒木さんは答えた。
 
「それでは、裁判所にとっては判りません。裁判所が判断できる材料を示してもらいたいのです」と裁判長は念押しした。
=====
 
ここで目についたこと。
1.裁判所は、くだんの地域周辺の「水質」に汚染があるか否かに注目している。
2.被告である黒木さんは、水質でなくグリーンサンド自体が根拠であると言っている。
 
さらに読んでて感じたこと。
3.裁判長は、どうもそのまま水質データを求めるかたちで今回の審理を閉じたようだ。
 
黒木さんご自身も、裁判長に「フェロニッケルスラグが原因」って申し上げたことを伝えてる。
http://blogjima.blog.fc2.com/blog-entry-116.html
『宮崎地方裁判所延岡支部 第二回口頭弁論を終えて』
 
でもそのあとに、裁判長は水質データをまた口にされてる。
まあ、あくまで提出すべき資料の例として、って感じで。
 
今までにも書いてきてるけれど、また、繰り返す。
 
黒木さんが『ゴミが降ってきて、子どもが咳して困るから止めて下さい』って言ってた。
そうしたら、2企業が「名誉毀損だ」って訴えて、黒木さんは被告になった。
この裁判はそうやって始まった。
 
その被告当人が言うんだから、争点は「グリーンサンド自体」に決まってるだろう。
水質じゃない。
提出されるべき資料も、水質についてなんかじゃないことになる。
「グリーンサンド」、すなわち「フェロニッケルスラグ粉体」についての資料になる。
 
提出されれば、もちろん、それを吟味しないわけもないだろう。
でも、もし裁判所がそこに論点をおかないとしたら、この裁判はそうとうお門違いなものになるね。
 
オカドチガイな裁判、ってことは。
 
・それで下される判断がオカドチガイになる。
・しかも権威をもって間違いを犯すことになる。
・より正確にいえば、「権威に・間違いを犯させる」ことになる。
・「司法」という権威(裁判のよりどころである抽象構造)を無意味にする。
 
ってことだよ。
有名無実、となれば、初めからあるべき裁判じゃない、ってことだ。
 
でも、この裁判は起こされて、実際に「ある」ものになった。
そもそもさ、被告が指し示している物象と、原告が指し示している物象が、同一だから起こるのが裁判だ。
 
「この子は私の子供だ」「ちがう、私の子供だ」って、ひとりの同じ子供を争うなら裁判になることが可能だ。
黒木さんが「おたくのグリーンサンドはゴミだ」と言って、企業が「ちがう、ゴミではない」って言ってるから起きてるのが今回の裁判だ。
 
この裁判の争点は、グリーンサンドだ。
当然。
こんな確認が必要なこと自体がおかしな話だ、って思いながらこれを書いてる。
恐れながら、裁判所としては、視点を改めるか、姿勢を改めるか、される必要があるように見受けられる。
 
 
=====
 
 
グリーンサンド(フェロニッケルスラグ粉体)については。
僕の過去記事もふくめて、ご参考いただける記事を貼っときます。
 
池の水は争点じゃない。衝撃の発がん性物質。
http://ameblo.jp/eigo-garage/entry-11963821300.html
 
黒木さんが訴えられた裁判の争点はやっぱりグリーンサンド
http://ameblo.jp/d45611/entry-11965402811.html
 
フェロニッケルスラグの主成分シリカについて。
http://www.asyura2.com/14/genpatu41/msg/629.html
  
 
=====
 
 
あらためて感じること。
   
英語では、裁判官にものを言うとき、「裁判官」(Judge)とは呼ばない。
「Your Honour」(誉むべき人)って呼ぶ。
 
「That is correct, Your Honour」(その通りです、判事閣下)なんて感じに使われるのを、小説とかでも見るよね。
王家や貴族とならぶような、一般市民とは一線を画する位置におかれてる、ってことさ。
 
司法という権威の名のもとに、その執行を任ぜられる役職。
権威をもつのではなく、権威の代理人として重大な責任を負っている役職。
責任の重大さから、非常に高い知性が要求される役職。
だからこそ僕たちから深く尊敬されるべき役職。
それが裁判官だ。
 
僕がイギリスで経験した裁判をつかさどった判事は、まさしくこの敬称にふさわしい人だったよ。
鋼鉄みたいな論理力と厳格さと、信用する・しないに関わらずどの証人にも微笑をそえて用語の説明をする温かさをもってた。
おじいちゃんになってもらいたい、って思うぐらいほれぼれする人格者だったねえ。
(イギリスの判事・検事・弁護士は白髪のカツラをかぶるから、実際より老けて見えてたと思うけどね)
 
さらに、被告を裁判で審理することを、英語で「try」(試す)っていう。
「裁判」だと、その名詞形になって「trial」。
「test」(テストする、試す)とおなじ意味なんだよ。
「尋問と検証をあててみて、正否どうでるかを試す」のが裁判なのさ。
 
さらにさらに、英語に「justice」って言葉がある。
「正義」って意味で知られてると思うけど、じつは「司法」って意味でも使われる。
っていうか、そっちのほうが元々の意味だと思っていい。
「justice」の本当の意味は、「公正(であること)」。
みんな知ってる英単語「just」(公正な)からきてる言葉だ。
 
 
In the court of Justice, may the judges try the defendant justly
司法の庭にて、裁判官の、公正に被告を試されんことを






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