僕のピアノコンチェルト | 映画を観よう

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古くても、新しくても、映画はイイよね!

素敵な映画に出会えた時の気持ちを、誰かと共有したいな♪

僕のピアノコンチェルト
¥3,416
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スイス 2006年

テオ・ゲオルギュー、ブルーノ・ガンツ、ジュリカ・ジェンキンス、ウルス・ユッカー、ファブリツィオ・ボルサニ、エレニ・ハウプト、タマラ・スカルペリーニ、ノルベルト・シュヴィーンテック、ダニエル・ロール、ハイディ・フォルスター、クリスティーナ・リコーヴァ


監督・脚本:フレディ・M・ムーラー 『最後通告』、『山の焚火』

脚本:ペーター・ルイジ、ルカス・B・スッター

【ストーリー】

ヴィトス(テオ・ゲオルギュー)は、ピアノと数学に人並み外れた能力を持つ天才少年。両親のレオ(ウルス・ユッカー)とヘレン(ジュリカ・ジェンキンス)は、ごく普通に息子に愛情を注ぎ暮らしているが、息子の才能を伸ばしてあげたいと思っていた。やがて、ヘレンはヴィトスを一流のピアニストに育てるべく音楽学校に通わせることを決意する。飛び級で通う学校での生活も母が選んでくれたピアノの先生も退屈でしかたがない。ヴィトスにとって、祖父(ブルーノ・ガンツ)だけが唯一の理解者であり、祖父と一緒に過ごしているときだけが心の安まる時間だった。ある日、母に連れられて高名なピアノ教師の元を訪れたヴィトスは、いつものようにピアノを弾かず「僕は獣医になりたいんだ」と言って母を困らせる。怒ったヘレンは祖父の所へ行くことを禁止する。その夜、ヴィトスはマンションから落ちたところを発見され、その後遺症で高いIQもピアノの才能も失い、すっかり普通の男の子になってしまうのだが・・・。



今年最後の映画は

以前に予告を観て気になっていたこの作品!


まず凄い!と思ったのは

ヴィトス演じるテオ・ゲオルギュー

さすが天才少年!

その演奏を見聞きできただけで

大晦日の忙しい一日に

清涼感あふれる優しい時間ができてラッキー♪


そして

おじいさん役のブルーノ・ガンツ!

やっぱりいいですねぇ~~~~名優です♪


確かにヴィトスは天才

でも、普通の子どもなのですよね・・・

それを知っていて、自然に受け入れているのが

おじいさん!


ヴィトスの両親を見ていても

お父さんは比較的大らかに息子を見ているのだけど

母親っていうのは困りますねぇ~(汗)


高名なピアニストのレッスンを受けずに帰る息子に

車の中で母親がブツブツ小言をいって

祖父の所へ行くのを禁じる場面で

我が長女が

「なんてイジワルなお母さんっ!」と一言(苦笑)


いや~~~

親っていうのは理不尽な生き物で

子どもが特別な才能を持っていれば

それを無駄にさせるわけにはいかないと

躍起になるわけです・・・

いつのまにか・・なんのために?誰のために??

という一番大事な部分を見失ったりして・・・(泣)


ヴィトスのIQが120で普通・・という診断を受けたときに

医師が伝える言葉がいい!

「普通と言われて落胆するのはおかしいですよ

 もっと悪い結果を受けるヒトもいるのに・・・」


そう!まさにその通り!!

特別であることになれてしまった母親は

普通であることを受け入れられない・・・

特別でも普通でも・・もちろんそれ以外でも

我が子を思う気持ちは変わるはずはないのに


子育て中の私には

自分を見直すいい作品でした

ありのままの子どもを受け入れているか

もちろん

そうありたいと思っているけれど

ついつい誰かと比べてやしないか・・と


ヴィトスはありのままの彼を

いつも同じように見守ってくれるおじいさんがいて

すごく幸せだったはず!

だって、おじいさんと居るときの彼は

本当にどこにでもいるような子どもで

屈託なく笑っていたから


親にわかってもらえない

そのままの自分を見てもらえない

普通なら反抗して暴れてしまうかもしれないけれど

やっぱりそこは天才少年なのでしょう

ヴィトスのとった行動は妙に納得!


もちろん・・・

株や飛行機や

天才少年だからってそこまで(汗)

と思うところもあったけれど


ヴィトスが弾きたくなるまで待ちますよ

と言った先生もいい人でした♪


「冷静な判断と根気が必要」

その先生が言った言葉は

子育ての基本かもしれないな・・と思いました!



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