- 厨房で逢いましょう
- ¥3,591
ドイツ/スイス 2006年
ヨーゼフ・オステンドルフ、シャルロット・ロシュ、デーヴィト・シュトリーゾフ、マックス・リュートリンガー
監督・脚本:ミヒャエル・ホーフマン
【ストーリー】
人づき合いが苦手な天才シェフのグレゴア(ヨーゼフ・オステンドルフ)は、休憩時間に訪れるカフェで静かにウェイトレスのエデン(シャルロット・ロシュ)を見つめていた。ちょっとしたことで彼女と知り合いになったグレゴアは、エデンの娘の5歳の誕生日にケーキをプレゼントする。そのケーキにのっていたプラリネを口にしたエデンは、すっかり彼の料理の虜になってしまう。いつしか彼女は、毎週火曜日にグレゴアの厨房を訪れて、彼の作る料理を食べるようになる。グレゴアもまたエデンの喜ぶ顔見たさに、料理の腕を磨くのだが・・・。
勝手にドイツ映画祭!
かな~り亀の歩みで進んでいる
ドイツ映画祭の3作目はこちら!!
ドイツ映画は本当に感想を書くのが難しい!!
この作品も、途中までかなりムッとしていました(苦笑)
だってね・・エデンの身勝手な行動の数々
いや~、無垢というか無邪気というか
こういう感じにズカズカと入ってこられると
防御する間もなく、男性は翻弄されますわね!
お話が進んでいくと
まぁ、お互いに大人なのですから
特別な感情があるなしに関係なく
お互いのテリトリーを侵さない程度に
親しくなっていくわけですが
このお料理の魔法に気づいた夫が
ちょっと情けない・・・
たしかにね、お友達にバカにされたりして
気の毒ですが
もう少しクールに対応していたら
あんなことにはならなかったのに・・・と(汗)
そしてラストシーン・・・
あれほど、ムカッときていたはずなのに
なぜかホワッと胃のあたりが暖かくなって
不思議な気持ちに包まれてしまいました
男を落とすなら胃袋から!!
的な言葉があったよーな・・・気がしますが
人間の三大欲求の中の食欲は
生きるために絶対のものですから
性欲よりも勝ちますね!
それに性欲は年齢とともに下降するでしょうが
食欲は基本的に変わらないと思うし
やっぱりお料理上手はいいですよね~
おっと・・話が逸れてしまいそう・・(汗)
グレゴアの造った料理を食べた人々の
恍惚とした表情からわかるように
きっと天に昇るような幸福感を味わえるのでしょう!
そして、一度その味を知ったら・・・
エデンは彼に肉体関係はないけれど
初めて彼のプラリネを食べたときに
夫に言っていましたね・・・
あのプラリネを口に溶かして
貴方に抱かれたい・・・
それってすごく官能的なわけで
既にグレゴアと官能の世界にいたってことになるのでしょう・・
それにしてもグレゴアを演じた
ヨーゼフ・オステンドルフという役者さん
とっても素敵な瞳の持ち主でした♪
目で物を言うって、こんな瞳でしょうねぇ~
彼女のために料理を作って
彼女を見つめて微笑む
喜怒哀楽のはっきり出る目の表情が凄かったです!
彼のとった行動はたまたま・・ですが
結果的にはハッピーになるのでしょうか??
最期まで、エデンに感情移入できませんでしたが
グレゴアが幸せになるならばいいかな~
なんて思っちゃいました!
ホント・・すごく複雑な感情に包まれて
見終わったときの不思議な気持ちに
自分自身、困ってしまいました(笑)
やっぱりドイツ映画って不思議です!