- 恥 (特別編)
- ¥3,990
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スウェーデン 1966年
リヴ・ウルマン、マックス・フォン・シドー、グンナール・ビョルンストルンド、ブリジッタ・ヴァルベルグ、ハンス・アルフレッドソン、ベント・エルクンド
監督:イングマール・ベルイマン 『野いちご』、『秋のソナタ』
【ストーリー】
オーケストラの楽団員だったヤーン(マックス・フォン・シドー)とエヴァ(リヴ・ウルマン)の夫婦は、戦争を避けるように小さな離れ小島でひっそりと暮らしていた。心臓の弱いヤーンは根っからの芸術家肌で、田舎の農家暮らしに慣れていない。そんな夫を支えながらエヴァは逞しい。ある日二人の家の近くで軍用機が墜落したことから彼らの生活は一気に戦争へと巻き込まれていく。激しい爆撃、散乱する遺体、敵味方に拘束されての尋問、二人の予想を遥かに超えた不条理な出来事の中で、夫婦の間に深い溝が・・・。
ベルイマン監督の未公開作品で
たまたま、よくいくレンタルショップで見つけて
気になったので借りてきました
描かれているのは一組の夫婦
戦争の無い時代ではきっと穏やかに幸せに暮らしていた二人
そんな二人が細々と
けれど、逞しく生きていく日々に起きる出来事は
思いもよらない結果を導いていく・・・
リヴ・ウルマンは、これまで観たベルイマン監督作品の中で
一番美しいと感じました!
本来女性は男性よりも逞しく、強いものなのでしょう・・
こんな状況の中、子供が欲しいと思っているエヴァ
ただ、現実を理解すればするほど
夫に対する愛情がなんなのか・・・見失っていくようで切なかったです
いつもメソメソしている夫のヤーンを演じるのはマックス・フォン・シドー
「エクソシスト」のメリル神父役が頭に出てきてしまう方なのだけど
男のくせに・・と思いたくなるほど弱々しい夫が妙に似合う・・
ただ、後半に段々逞しくなっていくのが
エヴァと対比していて逆に悲しさを感じました
『恥』という題名は
決して夫婦の気持ちや行動のことをさしているのではなく
戦争というもので得られるものはないということに
気づかない人間を恥じているのだと思います
ベトナム戦争の最中・・・
あえて、この時期に撮られたこの作品
理不尽な事が起きる二人を描くことで
監督の戦争に対する怒りが強く感じられる作品でした。