カーラの結婚宣言 | 映画を観よう

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カーラの結婚宣言
¥1,701

アメリカ 1999年

ジュリエット・ルイス、ダイアン・キートン、トム・スケリット、ジョバンニ・リビシ、ボビー・モンゴメリー、サラ・ポールソン、ヘクター・エリゾンド、ハーヴェイ・ミラー


監督・脚本・原案:ゲイリー・マーシャル 『プリティ・ウーマン』


【ストーリー】

サンフランシスコに住むカーラ(ジュリエット・ルイス)は軽い知的障害を持つ24歳の女性。父ラドリー(トム・スケリット)と母エリザベス(ダイアン・キートン)はもちろん、二人の姉たちもカーラを心から愛していた。父は歯科医として成功していて、裕福なテイト家の末娘として生まれたカーラは、全寮制の私立学校を卒業して職業訓練学校に通い始めた。そこで出会った同じ障害を負ったダニー(ジョヴァンニ・リヴィージ)と恋に落ち、お互いを大切にしながら愛を深めていくのだが・・・。



別の作品を観ようと思っていたけれど

またまた、チャンネルを変えていたら

ジョバンニ・リビシの顔が映ったので観てしまいました



この作品は軽い知的障害を持つ男女の恋のお話

チラリと『モーツアルトとクジラ』を思い出しますが

それとはまた少し違いますね


カーラとダニエルの二人は

とても慎重にお互いの気持ちを尊重しながら

愛を育てていきます

その慎重さはとても素敵です


そんな二人を見守る家族

母は一般的な母親というか娘のことが心配

でも、父がかな~りできた方

たぶん父親と母親のバランスって

こういう感じが一番理想的なのですが

現実にはムリですね(苦笑)


とにかく全てがうまくいくところは出来すぎ!

それもカーラが裕福な家庭で育ち

カーラを見守る人々に余裕があるから・・・

なんだと思います

これも現実的にはかなり夢物語かも・・


でも、そういうのを省いて観たら・・

本当に素敵な作品です


だって、二人の恋は純粋なんですもの!


誰かが誰かを好きになると

好きという思いだけじゃなくて

家族とか環境とか、いろんなしがらみがついてくるけれど

そういうのが全然無くて

二人の間にあるものは相手に対する思いやりと

自分の素直な気持ちだけ


カーラは障害を持っているとはいえ

自分の心をきちんと表現でき

嫌なことはイヤとはっきりいえる素敵な女性です


そして、ダニエルもまた

君を傷つけることは絶対にしない・・という

言葉をしっかり守っている素敵な男性


カーラの結婚宣言に反対する母に向かって

「私はこれ以上変わらない、これ以上なにかできるようにはならない

でも、人を愛することはできる」

「守ってもらえなくても、できないところは助け合えばいい」


真っ直ぐ母親に向かって言うセリフは

彼女がこれまでとても愛されて育ったことの証


そして、頑なに反対する妻に向かって

「歳を重ねて子供に背を向けるのは

 熟した果実が落ちるのを見ることができないことだよ」

と言う夫のセリフもまた素敵


どうしても娘を持つ母としての立場で観てしまって

こんなに人を愛することを教えてあげられているかしら?

私だったら、きっと娘の結婚が心配だし

それ以前に一人暮らしも心配(笑)

そして笑顔で娘を見送ることなんてできないかも・・と思うけれど

この夫のセリフはすごくズシンときました



それにしても・・・

ジュリエット・ルイスとジョバンニ・リビシうまいですねぇ~

二人とも知的障害を持つ人の役なのですが

笑い方とか、ちょっとしたしぐさとか

さすがの演技というか・・巧いです




作品とは全然関係ないけれど・・

ジュリエット・ルイスとトム・ハンクスが似ている

と思うのは・・私だけかしら??(笑)