ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ | 映画を観よう

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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ/ジョン・キャメロン・ミッチェル
¥2,263
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アメリカ 2001年

ジョン・キャメロン・ミッチェル、スティーヴン・トラスク、ミリアム・ショア、マイケル・ピット、アンドレア・マーティン


監督・脚本:ジョン・キャメロン・ミッチェル

音楽:スティーヴン・トラスク


【ストーリー】

幼い頃から米軍のラジオ放送を聞きながら育ったヘドウィグは、自由と引き換えに性転換手術をしてまで米軍兵と結婚してアメリカにやってきた。だが、手術は失敗。けれど逞しく生きるヘドウィグ(ジョン・キャメロン・ミッチェル)は、ロッカーを夢見るトミー(マイケル・ピット)と出会って恋に落ちる。ヘドウィグは自分の持つ音楽の全てをトミーに教え、二人で楽しく過ごすが、ヘドウィグの真実の姿を知ったトミーは彼のもとから去ってしまう。そのうえ、ヘドウィグの作った曲を全て盗んでデビューしたトミーは、スターへとかけあがる。傷心のヘドウィグは彼を追いかけ全米各地を巡業するのだが・・。



これも以前から観たいと思っていた作品です。

馬面冠者さんにお薦めいただいて

やっと、観ることができました!!



ロックミュージカルというのでしょうか

ヘドウィグの歌は、そのビートのように

心を叩きます


自由の国、アメリカは

実はマイノリティが生きていくのに

よほどの逞しさとしなやかさが必要な世界

そんな国に一人置き去りにされてしまったヘドウィグ


ドラッグ・クィーンのような風貌ではあるけれど

ヘドウィグの場合

題名の通り、怒りをもった過去の痕跡が

いまだにそこにはあるわけで

スカーッとするようなゲイな女性(?)ではない


それどころか、繊細で音楽以外では

自己表現が下手な女性かもしれない

そのせいで、夫(女性)は疲れ果てているし・・


彼女(?)の怒りに満ちたような歌声は

まさにアングリーインチなわけで

悲しみにくれた歌声は

一途に思う人への気持ちと

自分自身への悲しみ


夫である女性への最後の優しさは

本当の意味で

自分の片割れを探していこうという

決意のようなものかもしれない。。。


映画として・・というよりも

ヘドウィグという歌手の

プロモーション・ビデオとして観てしまいました


歌詞の内容が心にきます

私達はいつも自分の片割れを探しているんですよね

もしかしたら

本当の片割れに出会えるのは

世界中の1%くらいかもしれない・・


この人!と思っても

どこかしっくり行かなくなってきたり

今はピッタリでも

成長していくとズレていったり


それでも、片割れを探すのは

昔々、ひとつだったからかもしれない・・・

歌を聴きながら

妙にセンチになった私でした♪




この作品を観ていて

ずっと『トーチソング・トリロジー』を思い出していました

あの作品もブロードウェイミュージカルから映画になった作品

また観たくなりました♪