HOTEL SPLENDIDE
イギリス 2000年
トニ・コレット、ダニエル・クレイグ、スティーヴ・トムプキンソン、カトリン・カートリッジ、 ヒュー・オコナー
監督・脚本:テレンス・グロス
【ストーリー】
ここは、知る人ぞ知る、完璧なる健康と美、長寿を求める人々が集うホテル・スプレンディット。孤島にひっそりと立つこのホテルでは、先代経営者のブランシェ夫人が取り決めた、ばかばかしいほどに厳格な規約によってホテルの調和は保たれていた。そのブランシェ夫人が死去し、ホテルは新しく生まれ変わると思われたが、長男デズモンド(スティーブ・トムプキンソン)は愛する母の教えを忠実に守り、母の生存時代と変わらない経営を続けていた。ところがある日、元副料理長のキャス(トニ・コレット)が5年ぶりに戻ってきた。実はこのホテルのシェルである次男のロナルド(ダニエル・クレイグ)とキャスはブランシェ夫人に中を引き裂かれていたのだが、その事実を知らないロナルドはキャスを拒絶する。しかし、キャスの登場でホテルの運命は大きく変わろうとしていた……。
これは、素敵なご縁で観ることができた作品です♪
群像劇なのですが
とにかく、不気味なホテルのお話
家族経営の恐ろしさというか
女王蜂のごとく君臨していた夫人の見事なこと!
物語が始まりから、夫人はもう存在しないのだけれど
その存在感は恐ろしい(苦笑)
ホテルの規律は、見事な歯車となっていて
夫人の象徴となっているボイラーが
これまた、すごい仕組みで動いている(汗)
人間は変わっていくものだけれど
ここでは変わることは悪!
夫、息子、娘、それぞれは
それぞれの理由によってしっかり縛られていて
よくここまで変わらずにいたな~と
変なところで感心したり・・(汗)
でも、変わるって大変なことですから
変わらずにずーっとそのままって
ある意味、幸せなのかもしれない
(疑問を持たずに過ごしていければ・・ですが)
そこに登場したトニ・コレット演じるキャス
彼女のとびっきりの笑顔が本当に素敵!
なぜ、彼女が5年前にここを離れたか
すご~くよくわかります♪
キャスの登場でデズモンドとコーラを除いた人々が
解放されるという嬉しい結果になりましたが
彼女が戻ってきた理由ときっかけを作った人にとっては
切ない結果となってしまったのが残念です
そして、キャスの元恋人を演じているのはダニエル・クレイグ
最初に登場したときと後半では
目の輝きも、表情も変わってキュートになります
セクシーショットもあったりでドキドキ
(また、ほら・・いつものことですが・・汗)
さらに、他のキャストも絶妙!
語り部のスタンレーを演じているのはヒュー・オコナー
不思議なキャラクターで、しかも芸達者
可愛らしい顔なのに、どこかイマヒトツ(笑)
実は、ここに居て一番正直なのがスタンレーだったのですが
ラストのダイブも、あらま!なショットがありました
独特な雰囲気の作品ですが
癖になる感じというか、あとを引きます
そして、また観たくなる!
好きです!この作品♪