ビクターエンタテインメント- プレイス・イン・ザ・ハート
アメリカ 1984年
サリー・フィールド、リンゼイ・クローズ、エド・ハリス、ダニー・グローヴァー、ジョン・マルコヴィッチ、エイミー・マディガン、テリー・オクィン、バート・レムゼン、イン・スミス、ジェイ・パターソン、トニー・ハドソン、ルー・ハンコック、ビル・サーマン
監督・脚本:ロバート・ベントン 『クレイマー、クレイマー』、『白いカラス』
【ストーリー】
1935年のテキサス。保安官の夫と可愛い子ども二人に囲まれた幸せな主婦エドナ(サリー・フィールド)。家計は全て夫に任せて、家事と子育てに専念する典型的な主婦だったが、ある日夫が酔っ払いの黒人に誤って撃ち殺されてしまう。エドナに残されたのは、二人の子どもと家と畑。なんとか一人で子どもを育てようと決心するが、家には借金があり、期限までにお金を返さなければいけないと突然言われる。今の状況では、家を売って、子ども達を施設に預けたほうがいいと銀行の頭取に言われるが、どちらも手放すつもりはないと言い切るエドナ。だが、実際にはどうしていいかわからないでいた。そんなある日、物乞いに現れた黒人モーゼス(ダニー・グローヴァー)に家の前の畑で綿花を育てればいい金になる事を教えられ、彼を雇って畑仕事を始める。更に、銀行の頭取の弟という盲人のウィル(ジョン・マルコヴィッチ)を下宿人として迎え、エドナの生活は一変するのだが・・・。
いつものように、たまたま変えたCATVでやっていました
サリー・フィールドの昔の映画・・というと
けっこう正当派なヒューマンドラマのイメージがあるので
これもきっとそうだろうと思って観始めました
大正解!
黒人に対する差別が色濃い時代に土地
そんな中で、純真なエドナが取る行動は
見方によってはかなり危険だけれど
困難を乗り越えて、未来への明るい希望が見えるところで終わる
けれど、明るい希望が見えるのはやはり白人
彼女とその子ども達を救ったモーゼスは
恐ろしい思いをして、この地を去ることになる
盲人のウィルにとってはモーゼスは黒人でも白人でもなく
ウィル自身であり一人の人間
だから、彼はモーゼスを救おうとしたのかもしれない
そんなことを考えながら
死んだ人も、差別された人も
差別する人も、全ての人が笑顔を見せるラストに
強いメッセージを入れた作品なのかもしれないと思いました
サリー・フィールドはこの作品で2度目のオスカー受賞
また、オリジナル脚本賞を受賞していることを考えると
それなりに評価された作品なんだと思います
そして、解説を読んでいてビックリしたのは
この作品が映画デビューだったというジョン・マルコヴィッチ
しかも、この作品でアカデミー助演賞にノミネートされたというから二度ビックリ
存在感のある独特な雰囲気は、デビュー作でもしっかりありました