グリーン・ディスティニー | 映画を観よう

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グリーン・デスティニー ― コレクターズ・エディション/チョウ・ユンファ
¥2,625
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臥虎藏龍/CROUCHING TIGER, HIDDEN DRAGON
アメリカ/中国 2000年

チョウ・ユンファ〔周潤發〕、ミシェル・ヨー〔楊紫瓊〕、チャン・ツィイー〔章子怡〕、チャン・チェン〔張震〕、ロン・シャン〔郎雄〕


監督:アン・リー 『ブロークバック・マウンテン』、『いつか晴れた日に』

脚本:ジェームズ・シェイマス 『ブロークバック・マウンテン』、『ハルク』

脚本:ワン・ホエリン 『THE MYTH/神話』、ツァイ・クォジュン


【ストーリー】

名剣士のリー・ムーバイ(チョウ・ユンファ)は、天下の名剣グリーン・ディスティニー(碧名剣)の使い手として名を轟かせるほどの人物。だが、剣を置き安らかな日々を暮らそうと決意をし、女弟子ユー・シューリン(ミシェル・ヨー)の元へやってくる。二人は密かに想い合っていたが、子弟であるがゆえ互いの想いを告げることなく長い年月を過ごしていた。ユーは“碧名剣”をティエ氏(ロン・シャン)宅に預ける、そこで貴族の娘のイェン(チャン・ツィイー)に出会う。イェンは政略結婚で、名家に嫁ぐことに決まっていたが、本心はユーのような剣士になりたがっていた。ティエ氏亭に名剣があることを知ったイェンは、夜更けにこっそり忍び込んで“グリーン・ディスティニー”を盗み出す。その事件は、リーとユーの安らかな日々を奪うことに・・・・・。



実は随分前にすでに観ていたのですが

先日、BSで放送があったので際鑑賞しました


アン・リー監督作品だなぁ~と納得の映像美

霧のかかる山、風にそよぐ竹林、

碧い水面の川、荒々しい岩の並ぶ砂漠

どの景色も静かに広がり、

そこに流れている時間と登場人物の息遣いが

針の落ちる音すら聞こえてくるように思えました


そんな美しい背景の中で

リーとユーの二人の時は静かに流れ

イェンとローの二人の時は激しく忙しい


どんなに才能豊かでも、どんなに技術が卓越していても

心が迷っていればそれは悲しい結果を生むだけ


男女の愛もまた同じ

一方がどんなに想ってもダメで

激しければよいというものでもない・・

伝えなければ得られず

時は待ってくれない・・


たった一つの名剣がもたらしたのは

安住の時ではなく、別れだったのか?


“心のままに”


それが自分の望むものと違っていたとしても

相手の“心”を受け入れることが

一番大きな愛かもしれないですね・・・



両刃の刃のごとく、触るものを傷つけていくイェンは

師を越えて道しるべを失った迷子だったのかもしれない


それは現代社会でも同じこと

まだ未熟な者たちの、その才能に気づいてやり

正しく導くことのできる人間が必要・・・

それは親である私も

幼い子供を見守り、心を持って愛しみ

彼女たちが迷ったとき、小さな明かりを灯してあげたい

ふとそんな風に思いました



以前観たときには、あの高い壁を駆け上る戦いや

水面を軽やかに駆ける姿に違和感を感じず

ここまでの剣士になれば、このくらいは当たり前なんだろうと思ったけれど

アン・リー監督にしては少し雑な気がするな・・・と思ってしまいました


でも、どうしてもそこは監督の専門外なのですよね

アクション監督は別に居るだろうし・・・


それでも、このイメージを映像として作り上げるには

並々ならぬ苦労があったはず

そう考えると、この作品を作ったアン・リー監督は

やっぱりすごいんだなぁ~と思いました!!