- Jの悲劇
- ¥3,420
Enduring Love
イギリス 2004年
ダニエル・クレイグ、サマンサ・モートン、リス・エヴァンス、ビル・ナイ、スーザン・リンチ
監督:ロジャー・ミッチェル 『ノッティングヒルの恋人』
原作:イアン・マクェワン 『愛の果てに』、『』
脚本:ジョー・ペンホール
音楽:ジェレミー・サムズ 『待ち焦がれて』
【ストーリー】
作家で大学教授のジョー(ダニエル・クレイグ)と、恋人で彫刻家のクレア(サマンサ・モートン)が郊外の草原でピクニックを楽しんでいたところに、操縦不能となった赤い気球が落下してきた。ジョーと現場にいた3人の男たちが気球へと駆け寄り捕まえるが、気球が上昇してしまう、あわてて手を離したジョーと2人の男、だが、その中の一人はそのまま気球と共に上昇し、転落死してしまう。自分が一番先に手を放した・・と、苦悩するジョーにクレアは優しく事故だったのだと慰める。ところが、ある日ジェッド(リス・エヴァンス)からの電話を受ける。ジェッドは気球へ駆け寄った一人だったが、実は作家であるジョーのファンだと言う。だが、事故を共有したことで生まれた絆が特別なものだと言ったり、所かまわずジョーの前に出現するジェッド。事故の精神的後遺症のうえ、ジェッドの執拗なフトーカー行動にも悩まされるジョーは、クレアとの中もギクシャクしはじめる。ついにクレアが別れを切り出した朝、ジェッドはクレアを訪ねてきたのだが・・・
怖い!!怖いです・・・リス・エヴァンス
ダニエル・クレイグ観たさに(最近コレばっかり・・汗)見た作品
まさか『ノッティングヒルの恋人』のとんでもないルームメイトが
こんなに恐ろしいストーカー男だったなんて・・・
あ。いえ・・決してリス・エヴァンス本人がそういうわけではないですが
あのベタっとした雰囲気というか
笑っているのか、トランス状態のような不気味な表情
どこにいってもあの不気味な顔に突然会うとしたら・・
ジョーの精神的苦痛は計り知れないです
最初はほんの少しだったのに
だんだん頻繁に出てくるようになった挙句
『君と僕は似たもの同士だから・・』とか
『君を救いたいんだ・・』とか言って授業にも出てくる
大勢の生徒たちの前で、あたかもジョーが彼を弄んだかのような台詞
わが国にもストーカー法があるけれど
恋愛が絡むと、どこからどこまでが本当かわかりにくい・・
双方の言い分を・・と思っても
一方は勝手な思い込みだと言い
一方は思わせぶりな態度を取っていたと言う
まさか、ジョーの癖だったカーテンが合図になっているなんて!!
誰がそんなことを考えるでしょう・・
自分の知らない癖が、うちの外から見ている誰かへの合図になったら・・
ああ、恐ろしくて窓の開け閉めさえできなくなりそう・・
リス・エヴァンスは見事な役者さんです
これまでも、変態なイギリス男や気弱な優男や
毛むくじゃらな猿男など・・いろんな作品で見ましたが
この作品の彼は、本当に背筋が凍るような怖さ・・
そんな彼に執拗に追い回され泡や人格を失ってしまいそうなジョー
ダニエル・クレイグを観たかったのに
すっかりリス・エヴァンスに圧倒されて
ゆっくりダニエルを堪能できませんでしたが・・・
このハッキリしない弱々しいジョーを
しっかり演じてくれましたね~♪
ダニエル・クレイグはこういうちょっと弱っちぃ男が似合います!
(それが、あのボンドですからねぇ~~ふふふ)
ちょっと不思議だったのはクレア
そりゃ確かに、どんなに励ましてもあんな風なジョーだったら
クレアもきっと同じくらい耐えたのかもしれないけれど
せめて、カーテンのナゾが解けたときに窓の外を見たら・・
もう少し親身にジョーの話を聞いてあげていたら
と思ってしまいましたが~
(ダニエル氏寄りなもんで・・・汗)
愛よりも理論的なことを!と思うジョーですが
ジェッドの一途な(?)愛に
クレアに対する愛を確認できたのかもしれません・・
ジェッドに刺されて床に横たわっていたクレアが見たジョーを
果たして、クレアが理解するかわからないけれど
最初と最後の草原のシーンの鮮やかさ
ジェッド登場する灰色っぽい感じの映像
映像的にはかなり嬉しい作品でした!!