- フル モンティ (初回限定生産)
- ¥1,782
イギリス 1997年
ロバート・カーライル、トム・ウィルキンソン、マーク・アディ、レスリー・シャープ、エミリー・ウーフ、
監督:ピーター・カッタネオ 『ラッキー・ブレイク』
脚本:サイモン・ボーファイ 『シャンプー台のむこうに』
音楽:アン・ダッドリー 『狂っちゃいないぜ』
【ストーリー】
かつては鉄鋼業で栄えたイギリス北部にあるシェフィールド。今では誰もが失業中で生活も苦しい。ガズ(ロバート・カーライル)は失業してから半年。共同親権を得るための養育費700ポンドが払えず、別れた女房マンディ(エミリー・ウーフ)に息子のネイサン(ウィリアム・スネイプ)を奪われそう。親友のデイヴ(マーク・アディ)と二人で閉鎖された工場から鉄柱を盗みにきたが失敗。そんな時、男性ストリップ・グループの巡回ショーを覗いてビックリ!満員の観客席、女たちの熱気と歓声!これはいい金儲けになるかもしれない・・・。そこで、デイヴを誘って自分達も男性ストリップを始めようと持ちかける。気弱なロンパー(スティーヴ・ヒューイソン)も仲間に入れ、コーチには社交ダンスが得意な元上司ジェラルド(トム・ウィルキンソン)を選んだ。ジェラルドは、未だに上司風を吹かすいやな奴だが、背に腹は換えられない。ちょっと年がいきすぎて足元が怪しい黒人ホース(ポール・バーバー)、どうやっても音楽とズレてしまうリズム音痴だがイチモツは立派なガイ(ヒューゴ・スピアー)。なんとか揃った6人のメンバーと猛練習が始まった。
最初は父親のとんでもないアイディアと無様な恰好に目を伏せて呆れていたネイサンだったが、その真意を知ると自ら音楽係を買って出た。果たして彼らのショーは成功するのか?
今年最後の映画レビューはこれ♪
イギリス炭鉱町が舞台の作品。
実は、ずいぶん前に見ていたけれど
その頃は、ロバート・カーライルもトム・ウィルキンソンも
そんなに注目していなかったし
ちょうど娘が生まれて子育て真っ最中で
深く観ることができなかったんだと思う
最近、また見たくてやっと観ました!
う~~ん、やっぱりイイ♪
どの登場人物もそれぞれにイイ味出しています
息子であったり、妻であったり
いろんな形で関わる相手とのやり取りの中で
笑ってはいけないはずなのに
どこか物悲しい笑いの中に見える
優しさや、切なさや、苦しみや、悲しみが
くどくなく描かれていて
まさにイギリス映画!!です
スカッとさわやかな青い空じゃなくて
ちょっとどんよりした薄ねずみ色の空のような感じ
ロバート・カーライル
この方は、なんとダメダメ~な男が似合うこと!
息子のことをすごく愛しているのに
その息子に叱咤激励されるダメな父親
でも、この父と息子の間にながれる空気が優しい♪
最後の最後でしり込みする父に対する息子の厳しい言葉
ジ~ンときました
ちょっぴり笑えて、ちょっぴり泣けて
どんな状況でも前向きに
一生懸命がんばっている中年の男達を
目じりにちょっぴり涙を溜めて見た作品でした!