幸せになるためのイタリア語講座 | 映画を観よう

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幸せになるためのイタリア語講座 デラックス版/アンダース・W・ベアテルセン
¥2,980
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デンマーク 2000年

アナス・ベアデルセン、ピーター・ガンツェラー、ラース・コールンド、アン・エレオノーラ・ヨーゲンセン、アネッテ・ストゥーヴェルベック、サラ・インドリオ・イェンセン 


監督・脚本:ロネ・シェルフィグ


【ストーリー】

デンマーク・コペンハーゲン近郊のとある町。

アンドレアス(アナス・ベアデルセン)は、代理の新任牧師としてこの町を訪れる。半年前に妻を亡くし、悲しみのあまり神に仕える道を選んだばかりの彼は、教会の助手に案内されたホテルに泊まる。

そのホテルには、人のよさそうなフロント係ヨーゲン(ピーター・ガンツェラー)がいた。彼は、スタジアムレストランで働く親友のハル(ラース・コールンド)にクビを宣告するよう、上司から押しつけられ困っていたが、やはりハルにクビを伝えることができずにいた。ハルのレストランで働くウェイトレスのジュリア(サラ・インドリオ・イェンセン)は、ヨーゲンへ秘かに想いを寄せている。レストランにパンを卸しているパン屋の店員オリンピア(アネッテ・ストゥーヴェルベック)は不器用で、仕事が長続きせず、偏屈な父親と二人で暮らしている。美容師カーレン(アン・エレオノーラ・ヨーゲンセン)はアルコール依存症の母を抱えていた。そんな彼らが、それぞれの理由で市の主催する週に一度のイタリア語初級講座に通い始めた。。。。



ラース・フォン・トリアー監督が提唱する“ドグマ"作品

この作品は初の女性監督作となったものらしい・・・。

ちなみに・・・ドグマ95についてはこちら


フランス語?と思っていたけれど。。。デンマークでした(汗)

北国の小さな町に住む人々の、それぞれの生活

だれもが大小さまざまな悩みを抱え

けれども一生懸命生きている


一生懸命やっているのに、いいことがない日々

そんな彼らが選んだイタリア語講座

それは、陽気なイタリア人の住む太陽の街に

少なからずとも憧れをいだいたからなのか・・・

(ヨーゲンだけは、きちんとした理由があったけれど)


30を過ぎる大人たちの、それぞれの恋のゆくえが

すごく日常的な画面の中で描かれていて

ちょっとうまく説明できないけれど・・

ああ、ヨーロッパの作品だなぁ~~~~と思いました


一人ぼっちだった女性たちは、姉妹を得て

それぞれに想う人もみつけ

妻を亡くした牧師は、自分の道をみつけ

一人の女性に恋することのなかった男は一人の女性を大切だと思い

そして、純朴な中年男は自分の不安に打ち勝ち恋する女性に思いを伝え

中年男に恋をした娘はその想いが伝わるように神に祈る


独特の雰囲気ではありますが

それぞれのエピソードに、静かに感動できるシーンがありました

そのどれもが、控えめで・・・でもしっかりとした主張があって

見終わった後、誰かが恋しくなるようなそんな作品でした。


ただし・・・大げさな演出もないかわりに

リアリティがありすぎて・・・

心が元気じゃない時に見ると重いです

(特に、この中の誰かとリンクするような経験の直後は辛い)


でも・・・心が元気じゃなくても回復に向かっているときなら大丈夫

逆に、この作品を見て少しでも幸せな気分になったら・・

自分の心が立ち直っている証拠という感じです・・ね。



ヨーゲンとジュリアの恋を、応援していました!

「si?」「si」・・「si??」「si」

可愛かったです。。。