- 亡国のイージス プレミアム・エディション/真田広之
- ¥6,300
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日本 2003年
真田広之、寺尾聡、中井貴一、佐藤浩市、勝地涼、原田芳雄、岸辺一徳、安藤政信、吉田栄作、谷原章介
監督:坂本順治 『傷だらけの天使』、『顔』、『ぼくんち』
原作:福井晴敏
脚本:長谷川康夫、飯田健三郎
【ストーリー】
東京湾沖で訓練航海中に海上自衛隊のイージス艦(護衛艦)“いそかぜ”で訓練生が事故で命を落とす。悲しみに包まれる艦内に訓練続行の放送が流れる。先任伍長の仙石(真田広之)は、訓練を中止して接岸するべきだと艦長に掛け合うが、そこで耳を疑うような話をきかされる。訓練生の一人である如月(勝地涼)が諜報機関DAISの一員で、彼が艦を乗っ取るために、艦長と他の訓練生を殺害したというのだ。俄かに信じられない仙石だったが、そのとき何者かが艦の一部を爆破させ、艦内は騒然となる。如月を説得しようと試みた仙石に、如月はさらに信じがたい話をする。某国のテロリスト、ヨンファと副艦長の宮部(寺尾聡)が共謀しているというのだ。いったいどちらが本当なのか?迷う仙石を突き放すように、乗員全員が艦から離艦させられる。
そんな中、如月と艦の身を案じた仙石は一人で艦に引き返すのだが・・・。
地上波放送で見ました。
たぶん、あっちこっちカットしているのだろうと思いますが
どうでしょう。。。2時間弱で収めるのは大変だったんじゃないかと
残念ながらベストセラーと名のつく本をすぐに読まない
へそ曲がりな私なので、もちろん(?)この原作も読んでいません・・苦笑
さらに、以前見たけれど感想を書かなかった
『ローレライ』の原作者の作品ということもあって・・
実は、ちょっと冷やかし気分で見てしまいました(スミマセン)
でも、この題材でベストセラーということはきっと面白いのでしょう!
この手のお話は映像にすると、どうだったんだろう?という不安が・・・
さて。。。そこで、この作品の感想ですが
まず、軽~くオチャラケ感想から書くと・・・
これ、まるで『ダイ・ハード』ですね~♪
一応、海上自衛隊の先任伍長とはいってもスゴイですよ
たった一人で、のっとられた艦を奪還しようだなんて!
敵なのか味方なのかわからないけれど、部下だから・・・と
一人の若者と艦を救おうと一人奮闘するわけです
でも、だれよりも艦のことを知っている彼だから
やるんですねぇ~、本当に・・たった一人で!!!
役者さんたちは、こんなに豪華で・・・いいの?と思うくらい
中井貴一さんと佐藤浩一さんはプライベートではとっても仲良しらしいけれど
今回は中井さんが悪役!佐藤さんはちょっと怪しげな組織の一員で
いつもながら渋い(?)演技なのだけれど・・・
やはりツッコミたくなるところも多くて(汗)
こんな大々的裏切りをしてしまった副艦長の寺尾聡はというと
見事に渋~い演技で・・・らしさ全開という感じ
なんで、そんなことをしたのかというと・・一人息子が・・・
う~ん、なるほど・・人間というものはそうなんだろうなぁ~
とくに自衛官という仕事に長年ついていた人間ならばなお・・
それから、勝地涼が扮する青年
この作品では唯一彼の人生が少しでも自分らしくなったかもしれない
というラストのシーンで少し心が軽くなりました
それにしても・・・一つだけ残念なのは
私の大好きな谷原章介さんが・・・・・
あ、ラストにちょっとがんばったかな~(苦笑)
まあ、こういう役もできるっていうことですね!(甘いなぁ~)
さてさて、別の感想ですが
これ、怖いですよね・・・私は、イージス艦の存在を初めて知ったのですが
世界でも所有国は少なく、日本は自衛のためとはいえ4隻も所有しているようです
そのイージス艦がのっとられてしまうというのは・・・
それもこんなにいとも簡単にです!そのへんが怖い。
この作品の中で登場する最新型の爆弾(GUSOH)をどこから手に入れたか
イージス艦は誰を守るための艦なのか?結局誰に助けてもらうのか・・・
作品の冒頭で語られる亡国とは。。
もちろんフィクションの物語ですから、ありえないのでしょうし
ありえないから協力したんですよぉ~~~という防衛庁なのかもしれませんが
それにしても・・・なんだか複雑な気持ちが残った作品です
ちょっと、原作読んで見たいなぁ~と思った私でした
(それは単純に、原作をどれだけ描ききれたかを確認したいだけ。。。)