- 春が来れば デラックス コレクターズ エディション
- ¥3,582
韓国 2004年
チェ・ミンシク、キム・ホジュン、チャン・シニョン、ユン・ヨジョン、イ・ジェウン、キム・ヨンオク、キム・ドンヨン、チェ・イルファ
監督:リュ・ジャンハ
脚本:ユン・ジェグン、イ・ウンギョン、チョン・ホドクチェ、リュ・ジャンハ
【ストーリー】
イ・ヒョヌ(チェ・ミンシク)はトランペッターだが、今は市民講座の音楽講師をしている。一緒に暮らしていた恋人ヨニ(キム・ホジュン)とも別れ寂しい日々を送っていた。目指す交響楽団のオーディションにも落ちたその日、ヨニから「結婚するかもしれない・・」と告げられたヒョヌは「幸せになって・・」と答えるしかなかった。ヒョヌは、ソウルの東にある炭鉱の町、道渓(トゲ)の中学校で吹奏楽部臨時講師を募集していることを知り、そこに赴任する。かつては全国大会で優勝したこともある吹奏楽部も、今は人口の減少などにより部員が少なくなり寂れていた。学校内のほかの先生も、親たちも音楽では飯は食えない・・と厳しい状況だった。今度の大会で入賞しなければ部は廃部となる運命の彼らを静かに見守り、指導を始めるヒョヌだったが・・・。
いいです♪
これは、いいですねぇ~~~♪
チェ・ミンシクという俳優さんをはじめて見たのは『パイラン』
うだつのあがらないチンピラの役でした
この作品では、本当は心優しいのに
ちょっと悪人ぶったり(でも全然悪人じゃないし)している音楽家
自分の夢に破れ、恋人にも去られ
田舎の中学で吹奏楽部の指導をしている男
人数も少なくて、楽器もボロボロで
優勝どころか、入賞すら危うい吹奏楽部・・・
そんな中で、少年達におきる出来事に
さりげなく力をかしていく先生
泣いてください!!という作品じゃないところがイイ♪
ジェイル少年や祖母とのかかわり方も
ヨンソク少年や父親とのかかわり方も
ヒョヌのできる形で、さりげなく・・・
音楽では食っていけない!
そういって息子の夢を理解しない父親
でも、それもわかります!
ヒョヌが母親に電話をして「やりなおしたい・・」といったときに
母親がいう台詞「いまから始まるんだよ!」
いつも息子のことを心配して、見守っている母親の大きさを感じました
息子が音楽家になりたいと言ったときも
母は「好きなことをやるんだからいい」と反対しなかったと・・
けれども「お父さんは心配したから反対したんだよ!」と
父親の愛情もさらりと息子に告げる母
ヒョヌの優しさは、そういう母から受け継いだものなんだな・・と思いました
チェ・ミンシクはけっしてハンサムじゃないのに
すごーくイイ男に見えてしまう俳優さんです!
ダメ男というか、情けない雰囲気を演じると妙にピッタリしてしまう(苦笑)
実は『オールドボーイ』も『クラインフ・フィスト』もまだ観ていないのですが・・
早く観たいなと思います
ジェイル役の少年・・どこかで見たなぁ~と思っていたら
やっぱりそうでした!!『大統領の理髪師』の息子です!!
大きくなっていますねぇ・・・と思ったら
ナ・ナント!!同じ2004年の作品・・・・
いや~韓国の役者さんは子役からスゴイです!
演じている年齢によってこれだけ演じ分けられるなんて・・・・溜息
私が、密かに注目したのはスヨン役のチャン・シニョン
清楚な美人!という感じで、とてもキュートな女優さんだと思いました!
まだまだ出演作品は少ないけれど
これから気になる女優さんですねえ~♪
芸達者(?)な役者陣が揃っているこの作品
(韓国映画はみんなそうなのだろうけれど)
ニョヌは自分の夢に向かってがむしゃらに猛進するタイプではないけれど
少年達との関わりの中で、自分に対しても恋人に対しても素直になろうと決める
「春が来れば」・・・
大きな桜の木の下で少し恥ずかしそうに、でも楽しそうに恋人に電話をするヒョヌの
ラストシーンもまた、さりげなくて良かった~♪
すべてが大げさじゃなく、心に染み込んでいく・・
観終わった後に、大切な人と静かに話したいと思う・・そんな作品です