ヴィレッジ | 映画を観よう

映画を観よう

古くても、新しくても、映画はイイよね!

素敵な映画に出会えた時の気持ちを、誰かと共有したいな♪

ホアキン・フェニックス/ヴィレッジ
¥2,625
アサヒレコード

アメリカ 2004年

ホアキン・フェニックス、ブライス・ダラス・ハワード、エイドリアン・ブロディ、ウィリアム・ハート、シガニー・ウィーバー、ジュディー・グリア、ブレンダン・グリーソン、マイケル・ピット


監督・脚本:ナイト・シャマラン 『シックス・センス』、『アンブレイカブル』

音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード 『コラテラル』、『キングコング』



【ストーリー】

時は1897年。ペンシルヴェニア州に、深い森に囲まれたひとつの小さな村があった。村人は大きな家族のように強い絆で結ばれ、ユートピアのような理想の共同体を築いている。この村には昔から奇妙な3つの掟が存在し人々はそれを忠実に守ってきた。村の外には町があることは知っていたが、その間に危険な森があって、そこには恐ろしい魔物が住んでいた。村に存在する掟を守り、村から出ることがなければ、村人の静かな暮らしは保たれるのだ。そんなある日、盲目の少女アイヴィー(ブライス・ダラス・ハワード)の恋人ルシアス(ホアキン・フェニックス)が友人ノア(エイドリアン・ブロディ)に刺され、大ケガを負ってしまい、彼を救うために必要なクスリを求めるため、危険な森を抜け町に行く決心をするアイヴィに父エドワード(ウィリアム・ハート)から、恐ろしい真実が語られるのだった。



今日見た作品。

歯が痛いのはずいぶんと和らいだのですが・・
仕事が休みだった主人が家事を引き受けてくれたので
甘えて映画でも~と思い、観ました!


なるほど・・・そういうことだったんだ~
ナイト・シャマランらしい映画でした


主人公のアイヴィが盲目なのは
すごく納得できました
目で見るものは、時として本質を見失うことになる・・

村の掟やそれに基づいた魔物伝説

数人の長老と呼ばれる人々が作ったユートピア

実際にそこに住んでいる人々にとっては幸せだとしたら

アイヴィが知った真実を否定したり非難したりすることはできないし

彼女のように、長老たちを哀れに思ってしまう気持ちはわかります


ただ、この作品は

シャマラン監督の作品がいつもそうであるように

多くのメッセージが込められていると思いました


たとえば、子育て真っ只中の私にとって

危険や困難から子供たちを守りたいと思うあまりに

この世界を作り出した長老たちの気持わかりますし

アイヴィを町に行かせてあげよう・・と行った一人の長老が

「悲しみからは逃げられない・・」と言う言葉もわかるのです

そして、エドワードが長老達に

「この社会は誰のための物?彼らの(子供たちの)ための社会なんだ」

「私たちがいつまで生きていられんだ??」と言った言葉もわかります


盲目の少女アイヴィはその心の目と正しい知識と

そして愛するものを救いたいという強い思いで

無事に町にたどり着き、クスリを手に入れます


森と町の境界を越えたアイヴィは警備の男性に見つかります

何度も無線で連絡を取ろうとする彼

けれども、彼女の真っ直ぐな心に動かされ

彼女と村は守られた形になります


警備員の彼にアイヴィが

「優しい声ね、予想していなかったわ・・・」とつぶやく

それは、危険や困難だけではなく

予想外にいい人や素敵なこともあるかもしれないという

希望なのかもしれないですね



ただ・・・アイヴィが戻った後の

ラストだけはちょっといただけないと感じた作品でした




<蛇の足>

シャマラン監督も自分の作品にチョット登場することが好きですが・・・

新聞を読んでいた警備員の人ですが・・・優しい警備員がクスリのケースを開けたとき、ケースのガラスに映った顔はまさしくシャマラン監督!!やはり、この作品でも登場していたんですねぇ~