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香港/アメリカ 2006年
ジェット・リー、中村獅童、スン・リー、原田眞人、ドン・ヨン、コリン・チョウ
監督:ロニー・ユー 『 フレディvsジェイソン』、『ケミカル51』
【ストーリー】
優れた武術家を父に持つ少年フォ・ユァンジア(ジェット・リー)。強さに憧れを抱くフォだったが、息子が同じ道に進むことを嫌った父(コリン・チョウ)は稽古をつけることを拒み続けた。喘息の持病があることも手伝い、道場に入ることすら許されず、学問をするように言われる。だが、彼は友人のジンスン(ドン・ヨン)に代筆を頼み、その傍らで鍛錬を積んでいた。ある日、父の試合を見たフォは、父が相手に止めを刺さず、逆に負けてしまう姿を見、天津一の格闘家になろうと決心する。やさしい母は、そんなフォに「本当の強さは力ではない」と諭すが、フォはそんな両親の思いとはウラハラに天津一の強い男に成長する。高まる名声とともに傲慢さも増したフォはある日、大ケガをした弟子の仇をとろうとして、怒りのあまり相手を殺めてしまう。長年の友ジンスンも、そんな彼に愛想をつかし、さらに、その報復がフォの家族に及んだとき、フォは全てを失い絶望の果てに天津を離れる。放浪の旅の末にフォが知ったものは・・・。
中国に実在した伝説の武闘家、霍元甲(フォ・ユァンジア)が主人公
監督は、ホラー系作品のロニー・ユー!!(観ていないけれど名前だけ。。
え?と思ったけれど・・・すごーく普通にしっかりしたカンフー映画
ジェット・リーのために作られた作品ですね!!
さすが、歴史的武術大会での連続優勝記録を持つジェット・リー
アクションには文句のつけどころがありません♪
さらに、スピードあふれるアクションシーンとは対照的に
緑豊かな村で、一人静かに練習をする姿は
美しいという言葉しか出てこないくらい・・・
ラスト、ユエツーが観たフォの静かな姿に
これが、ジェット・リーのカンフー最後の姿なのかなぁ~と
なぜか胸が熱くなってしまいました
体が弱かった子が、強い男になっていく
自分の強さに酔いしれて、本当の強さを知らずに
大切なものを失って初めて間違いに気づく・・・
父がもっと正しく武術を教えていれば・・・
ちょっとそんな風に思ったりもしましたが
フォが殺してしまった相手の息子が
妙に凛としていて良かったなぁ~
「憎しみは憎しみを生むだけ・・・」
フォが最後に弟子に言う台詞なんだけれど
結果的に、フォが自分の母や娘もそしてその青年も
殺したことになるんですよね・・・悲しい
流浪の果てにたどり着いた村で過ごすフォに
人としての優しさ思いやり、道徳的なことを
ごく自然に伝えていくユエツー
彼女の言葉は、乾いた土が水を吸うように
心に染みていきました
最後にもう一度この村に帰してあげたかった・・
中村獅童に「日本人の恥」と言われたアイツが
卑劣な手段をとったばっかりに。。。。
ここは、ほんとうに
「なんで~~~」と思いました
とにかく、ジェット・リーが本来の美しさを放っている作品でした!
以前、劇場公開を観に行きたい~~~と言っていましたが
家でDVDを観てよかったです!
好きなシーンを何度も観ちゃいました!!