プリシラ | 映画を観よう

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古くても、新しくても、映画はイイよね!

素敵な映画に出会えた時の気持ちを、誰かと共有したいな♪

プリシラ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
プリシラ

オーストラリア 1994年

テレンス・スタンプ、ヒューゴ・ウィーヴィング、ガイ・ピアース、ビル・ハンター、サラ・チャドウィック、マーク・ホームズ、ジュリア・コーテス


監督: ステファン・エリオット


【ストーリー】

大都会シドニーで美しくステージに立つドラッグ・クィーンのミッチ(ヒューゴ・ウィーヴィング)の元に1本の電話が入る。アリスという田舎町のホテルでのショーの依頼だった。ミッチはクィーン仲間の一人、若くてとびっきり明るいフェリシア(ガイ・ピアース)と、連れ合いを亡くした悲しみに打ちひしがれる中年のバーナデット(テレンス・スタンプ)と共に、フェリシアが調達してきたオンボロバスの“プリシラ”で旅に出る。年齢も性格も全く違うフェリシアとバーナデットは何かとぶつかっていたが、ミッチは一人物思いにふける。実はミッチに仕事の依頼をしてきた人こそ、ミッチの妻のマリオン(サラ・チャドウィック)だったのだ。ミッチが結婚していると知った二人は驚きを隠せない。さらに運悪く、砂漠の真ん中でバスが故障してしまうのだった・・・・。



悠雅的生活  の 悠雅さんの記事を読んで、再鑑賞しました。


う~ん、いいですねぇ♪


随分前に観たことがあったのですが

キャスティングをしっかり意識して観ると、また違いました!



ドラッグクィーンの彼女たちは

一言に“オカマ”なんていう言葉で表現できません



一番若くて美しくいフェリシア(本名アダム)は

幼い頃とても可愛らしい少年で・・・

一見明るくて元気みえるけれど、脆さが見え隠れして

体格はいいのに、守ってあげたくなるような感じ


この方、お化粧していないときでも美しい・・・

いやハンサムというべきですね(苦笑)

ちょっと調べてみてビックリ・・『メメント』の人??

言われてみれば、ああ、ほんとだぁ~~って感じ

(ちなみに、体格がいいのはボディービルダー出身なんだって!!)



年配のバーナデット(本名ラルフ)は性転換しているので

ホルモン剤を飲んではいるものの

一番女性らしいというか。。しっとりとした大人の女性で

頼りになる姉さんという感じ


ここでもビックリしたけれどテレンス・スタンプといえば名優

(確かに名優ですよね。。この役は彼だからこそできたはず)

『コレクター』での危うい青年の役が焼きついて離れないこの方

最近では『ホーンテッド・マンション』での執事役で

久しぶりに、らしいなぁ~と感動していたのだけれど、さすがです!




ミッチ(本名ティック)は才能豊かで一番伸び伸びしている

と思っていたら・・実は妻も子も居た!という変り者

でも、誰からも愛されていて一番の幸せ者ですね!

自分らしく生きることの素晴らしさが溢れている感じ


『マトリックス』シリーズのエージェント・スミス!

『ロード・オブ・ザ・リング』のエルロンド!!

仮面のVはまだ見ていないのでわからないけれど・・

素の男性の時と、クィーンになったときのギャップが

後半どんどん普通になってきて、素でも女性らしく見えてしまいました

3人の中で一番華奢で、物腰も自然で素敵でした< /p>


旅は、交代で運転しながら歌いながら・・

それはもう楽しそうな(?)ケンカと語らいがあって

なんだかチョッピリ羨ましかったりして

砂漠という殺風景な中に走る銀色のおんぼろバス!

途中でラヴェンダー色に塗り替えられるけれど・・・

(紫じゃなくて・・あくまでもラヴェンダー色ねっ!)


バスの上にある、ハイヒールのオブジェはなに??と思っていたら

なるほど・・・舞台の大道具なのだけど

バスが走行中も活躍(?)するハイヒール


そのときのフェリシアのオペラ

派手な衣装や化粧もそうだけれど、音楽も

妙に砂漠に似合っていて、なんとも美しい・・♪



故障したバスのおかげで(?)

アボリジニと楽しい夕べを過ごしたり

ちょっと変わった(苦笑)奥さんを持つボブに出会えたり

クィーンを蔑む輩に出会ったり・・

いろんな経験をしながらたどり着くホテル


そこで待っていたミッチの妻のマリオンがいい!!

豪快で、優しくて、理解があって・・

二人が再会したときの呼び方でお互いを尊敬しているってわかるし

なによりも、息子に対して隠し立てしていない♪


3人がそれぞれに

自分の生きる道を選択して決心したことがわかる

広大な風景のなかのヴィヴィットなクィーン姿は圧巻

いろんな葛藤や悲しみを経て、前をしっかり見つめる姿は

気高さを感じてしまうほど!!


妙に切なさを残しつつ、それでいて爽やかな元気をもらえる作品です!!



<蛇の足>

ヒューゴ・ウィーヴィング ヒューゴ・ウィーヴィングを調べていたら、素敵な写真見つけました!


この方、ナイジェリア出身でオーストラリアで俳優として活動を始めたようですが、ご両親がイギリス出身!どうりで、私好みのお顔なんだ~と納得しました(汗)


ケイト・ブランシェットと共演している『Little Fish』という作品!気になります~~~