- 角川エンタテインメント
- SAW ソウ DTSエディション
アメリカ 2004年
リー・ワネル、ケアリー・エルウィス、ダニー・グローヴァー、モニカ・ポッター、マイケル・エマーソン
監督:ジェームズ・ワン
脚本:リー・ワネル
【ストーリー】
あまりにも汚く老朽化した広い浴室。青年アダム(リー・ワネル)とローレンス・ゴードン医師(ケアリー・エルウェズ)は、突然拉致され、それぞれ足首に鎖をはめられ、状況をつかめない。2人の間には自殺死体が転がっていて、ポケットに入っていたテープを再生すると、6時間以内にどちらかを殺さないと、2人とも殺害するうえに、ゴードン医師の妻子まで殺すという犯人のメッセージが入っていた。
実は、この犯人は、命を粗末にしている人間にその大切さを教えることを目的に、残虐なゲームを次々行なっている人物で、"ジクソウ“と呼ばれていた。彼を執念深く追っていたタップ刑事(ダニー・グローヴァー)は、犯人を追い詰めたが、相棒の新米刑事シン(ケン・リョン)を殺され、自分もノドを切られて負傷し、警察をクビになっていた。一方、浴室の2人は、ゴードンの妻のアリソン(モニカ・ポッター)と娘のダイアナ(マッケンジー・ヴェガ)が犯人に捕らえられていることを知るが、二人もまた無関係の人間ではなかった・・・。なんの糸口も見つからぬまま、やがてタイムリミット。たまたまアダムが写した写真で犯人は病院の雑役係ゼップ(マイケル・エマーソン)だとわかるが、実は彼もまた犯人に脅され動いていただけだったのだ・・・・。
CATVで放映していたのを見てしまいました・・・
たまたまチャンネルを変えたら
不気味な雰囲気の映像が飛び込んできて
こういうのって、途中でチャンネルを変える勇気がなくて
かといって、途中で観ないまま消す勇気も無くて・・(苦笑)
結局最後まで観てしまいました・・・
ほほぉ~~~なるほどねぇ
そうなんだ!!そうくるのかぁ~~~ふむふむ
という感想です!
脚本としてはうまくできていますよねぇ~~~~
たしかにCUBEを思い出してしまいましたし
監禁された空間、さらに足を鎖で繋がれた二人が主役なのに
それぞれの回想録があるおかげで
舞台も変わって動きがあったし・・・
ところどころではスピード感もあって
本当にうまいです!!!
でも・・・・
すっごいイヤ~な感じの作品ですね
人間の心理というか・・
イヤなところがチラリチラリと見え隠れしたかと思えば
こんな状況でも、かすかに相手を思いやることができる・・
犯人の目的は、命の尊さを気づかせること・・
唯一生き残った彼女が感謝しているというのも皮肉ですね
この作品を観て、つまらないなぁ・・なんて感想を持ったとすると
それこそ、まずい・・んじゃ?と思ってしまいます
人間の弱さとか、強さとか・・そういうのが描かれいるようで
少なくても、怒りや恐怖や、
なんらかの感情を持ってしまう作品だと思いました!!
ラストのアダム・・・
参りましたね~
彼の運命はどうなんだろう??
ごく普通に考えるとそのまま・・なんですよね。
ローレンスが無事に助けを呼べるとも思えないし・・・
「犯人は最前列で眺めるのが好き・・」
妙に気になったセリフでした!!
アダム役のリー・ワネルが脚本を書いたとか
あの演技は、すでに脚本を書いているときから
しっかりと培われたものなんでしょうね・・・
それにしてもローレンスもまた悲しいですよね
こんな状況になって、初めて自分にとって一番大切なものを知る
でも、人間ってやっぱりそんなものかもしれないです
こういう究極の状況になったとき
本質というか本当のものが見えてくる
手の届かないところで鳴り続ける携帯電話
その音が、彼を追い詰めているということを知らない妻
絶妙な脚本ですね・・・
とにかく、主役二人の演技は圧倒されました!
そういう意味では、ホラーというよりも
もっと違うジャンルで分類されてもいいかもしれません
ちなみに・・・ずっとどこかで観たような・・と思っていたローレンス
ああ、彼でした!!若かりし頃、ルーパートの胸によりそっていた
「アナザー・カントリー」の彼・・・
年をとりますね・・・でも、あの澄んだ瞳は確かに彼でした