機関車先生 | 映画を観よう

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機関車先生
ハピネット・ピクチャーズ
機関車先生 スペシャル・エディション

日本 2004年

坂口憲ニ、堺正章、賠償美津子、伊武雅刀、大塚寧々、森田直行

監督:廣木隆一 『ヴァイブレーター』

原作:伊集院静


【ストーリー】

昭和30年代、戦争の傷跡の残る瀬戸内海に浮かぶ小さな島、葉名島。その島に一人の臨時教師がやってきた。彼の名前は吉岡誠吾(坂口憲ニ)剣道の試合で、相手の突きを喉に受け、話すことができなくなった教師だった。新しい先生の噂はすぐに広まり、子供たちは「口をきかない先生?口きかん先生だから、機関車先生だ!!」と素直に先生を受け入れる。全校生徒7人の水見色小学校の子供たちは、先生のことが大すきになった。しかし「口のきけない先生がどうやって子供たちに教えるんだ?」と島の網元(伊武雅刀)が学校に抗議に現れる。父兄が見守る授業参観、先生のオルガンにあわせて歌った「月光仮面」、浜辺のスケッチ大会。楽しい日々は永遠に続くかと思われた矢先、子供たちを悲しい事件が襲う。


気になっていた邦画です。

2時間ちょっとの映画にまとめるには少しもったいない原作ですが・・・。でも、島の風景、子供たちの素朴さ、かわいさが溢れていて、なんだかすごく心が洗われるようなそんな作品でした。

静かな映画です。とにかく静かでイイです。


主役の坂口憲ニが、原作に惚れこんだ!らしく、これが映画デビュー作品ですね。口がきけない先生。。ということは、つまりセリフが無い!難しいですね・・・

顔の表情や立ち居振舞いなどで感情を表現しなくてはいけないわけですから、大変です!!多少、物足りなさを感じる部分もありましたが、オーバーアクションにならなくて、自然で良かったです♪

それにしても、カッコイイですねぇ~~~♪目が優しいですわ・・・


脇を固めている方々もさすが~♪ですね。

堺正章の校長、伊武雅刀の網元、倍賞美津子のよね婆。もう嬉しくなってしまいそうな面々です。大塚寧々の役はちょっと『Dr.コトー』を思い出してしまいましたが、こういう役似合いますね。


網元の金魚のフンみたいな奴に千原兄弟がやってて、これもまた妙に似合ってました(苦笑)



映画では、動物と子役には・・・とよく言われますが。これも全くそうですねぇ~。子役はみんないい味だしてました~。本当に昭和30年代の子供たちっていう感じ。いい意味で田舎の子。キレそうな子なんて一人もいませんでした!!

特に、修平役(子役)の森田直行くんは、TVドラマでも観かけるんですが、巧いです!!演技なのかな?と思うほど真に迫っていて素晴らしかったです。



先生が追い出されたのではなく、自分の意思で、自らを成長させるためであったことが良かったです。

ラスト、先生が島を出て行くときの、先生と子供たちの絆、たった一つの言葉をお互いに伝えるのだけど、そこには表現しきれないほどの思いが詰まっていて、さすがに泣けました。