クジラの島の少女 | 映画を観よう

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古くても、新しくても、映画はイイよね!

素敵な映画に出会えた時の気持ちを、誰かと共有したいな♪

タイトル: クジラ島の少女

主演ケイシャ・キャッスル=ヒューズ

(アカデミー主演女優賞に最年少でノミネート)




【ストーリー】

預言者が鯨に乗ってやってきて、一族をひとつにまとめ、明るい未来を築いたという伝説を信じるマオリ族。その勇者の末裔として預言者の誕生を待ち望む祖父、しかし、生まれたばかりの長男と母は死んでしまう。双子の女の子は生き残るが、祖父は女の子であるというだけで、誕生を喜んではくれなかった。妻と息子を失った父は、その女の子に勇者の名前「パイケア」と名づける。 


 パイケア(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)は、祖父母の元で育てられていた、最初はパイケアの誕生を喜んでいなかった祖父だが、孫娘に対しての愛情はあった。だが、女として生まれた故に、跡取りとしては認めていなかった。パイケアは伝統を守る祖父の教えに忠実で、歌も武芸も達者だったが、跡取りとして祖父に認めてもらえず、深い悲しみを抱えていた。

 村の男の子を集めて、指導者を選ぶことにした祖父だったが、どの子も勇者としての試験にパスしなかったため、ひどく落ちこんでしまう。そんな祖父を見て、パイケアは祖先の霊に祈りを込めて歌う。その声が届いたのか、ある日、大量の傷ついた鯨が浜に漂着する。

 パイケアを認めない祖父は、パイケアが女でありながら伝統を汚したとして、鯨たちの漂着はパイケアのせいだと思う。だが、パイケアこそが伝説の勇者としての資格をもった娘であったのだ・・・。





パイケア役のヒューズが美しい(カワイイではなく・・美しい)

少女なのだけど、あの深い悲しみをたたえた表情はほんとうに素晴らしい!と思った。

伝説に縛られるあまりバラバラになっていく家族

それでも、お互いを大切に思い尊重しあっている家族

パイケアをただただ愛している祖母

跡取りとして認められない哀しさを知っている叔父さん

人間ってなんて小さくて浅はかで、でも、なんて愛しいんだろう

ここにいる人達はみんな一生懸命生きてるんだなって感じた



時代錯誤?と思う人もいるかもしれないけれど

伝統を重んじる社会というのは、以外に身近にあるもんです。

新しいものを受け入れることはとても難しい、でも、目をそむけたり、後ろばかりを見ていてはいけないと思うし、認めることで前にすすめることもあるのだと思った。


観終わったあと、最後の映像が眩しすぎるほど美しくて、なんとも言えない暖かい気持ち!


映像が美しいというくらいの気持ちで観たかったのだけど、それ以上に素敵な映画でした。