極道の妻たち(1986年) | 勝手に映画紹介!?

極道の妻たち(1986年)

極道の妻たち

昨晩からWOWOWで“極妻シリーズ”の一挙放送が始まる…過去に1、2本見た記憶があるのだが、どれだったかもう覚えていないなぁ~。中学生の頃だったかな?日テレの金曜ロードショー枠で北野武監督の「その男、凶暴につき」が初放送された時に、いつもは2時間ドラマを放送しているフジテレビが、わざわざ“極妻”の放送をぶつけてきて、友達同士で“どっちを見るか”で議論になり…オイラは「その男~」を選択したんだけど、翌日のクラスの話題は圧倒的に“極妻”だった。そんなことを思い出しながら、記念すべき1作目の「極道の妻たち」を鑑賞する。

粟津環は堂本組の若頭補佐である粟津組組長・粟津等の妻だった。服役中の夫に代わり、組を仕切っており、周囲からの人望も厚かった。そんなある日、堂本組の本家組長が急死!組長の遺言によって決定した跡目について不服を申し立てた舎弟たちが、袂を分かち朋竜会を結成。環も朋竜会から誘いを受けるが、堂本に忠誠を尽くしていたので、これを一蹴。激しい抗争が始まる。一方、環の妹の真琴は杉田組組長・杉田潔志と出会い恋に落ちるが、杉田は朋竜会の小磯明正から堂本組の二代目、柿沼辰郎の命を狙うよう、指示を受けていた!

あらためて志麻姐さんがカッコイイと思った…そんな志麻姐さんもたじろぐ、本家組長の姐さんを演じた藤間紫の存在感も凄かったけど、やっぱり貫禄の中ににじませる、“大人の女の色気”がたまらん。常に“切った張った”を繰り返す中で…獄中の旦那の話をする時の女の表情がとにかく色っぽい。そして慕ってくる“子分の妻(女)”たちへの聖母のように優しい眼差し…あのギャップがたまらん。そして、そんな“大人な女”に果敢に挑んでいく梨乃姐さんの初々しい演技も素敵…脱ぎまくりで、でっかいオッパイもモミモミされまくりでエロイったらありゃしない。

“極道の妻”になった姉から、無理やり縁談を勧められる妹…本人も多少はその気になってたんだけど、ホステスのアルバイトをしていた時に出会っていた、極道の世良公則と再会。半ば強引に犯されたのをきっかけに惹かれあっていく。なんだけど、その世良公則が志麻姐さんたちの本家に盾突いた新参組織のヒットマンだったことから、話がややこしくなっていくって感じの展開。世良組長の部下、若い衆が、みんな“ビー・バップ”のヤンキーから横滑りした面々だっていうのが嬉しい。ノブオやミノルもいるし、キクリンなんか苗字まで一緒じゃないか(笑)

その若い衆の中には竹内力もいて…まだまだ“痩せていて、超カッコイイ”。ある意味、かなり“おいしい見せ場”を持ってまして…その後の“Vシネ”での大出世をなんだか予感させるのであった。志麻姐さん、梨乃姐さんの父親が経営する実家のボロい工場に転がり込んできた若造を演じてるのも“ビー・バップ”のヒロシ、清水宏次朗。最初は梨乃姐さんにもメンチきったりしてるんだけど、梨乃姐さんからグアム土産のTシャツを貰って嬉しそうに着込む姿が妙に印象に残る。このエピソードに妙に共感を覚えるオイラ…それはなぜかというと、こんな理由が…。

前にもこのブログで披露しているネタかもしれないけど、ある映画の初日舞台挨拶に参加した時に、梨乃姐さんが手掛けるファッションブランドのTシャツを、映画の宣伝とはまったく関係なく持参してきて、来場した人の中から先着で数人にプレゼントしてくれるという企画があった。たまたま早くから劇場前で並んでいたので、そのプレゼントをゲットでき…そのおかげで、もう1人の出演者である、大杉漣さんのマネージャーさんが目ざとくそれを見つけてくれて、“プレゼントがもらえるほど早く来場した”ってことで、漣さんと直接会わせてくれて、サインも貰えた。

そういう奇跡があったので、あの頃から梨乃姐さんが“大好き”になったんだけど…あの気持ちを、本作の清水宏次朗に重ねてしまったと(笑)ごめん、あまり“極妻”に関係ない、単なる自慢話です。最初に今回のWOWOWの特集を知った時は“極妻”を10本も放送するのか…と、ちょっとあきれ気味だったんだけど、意外と1作目からハマってしまった。この分では、当分の間…毎日のように“極妻”を追いかけることになるだろう。残りの9作もすべて予約しちまったぜ。今回は劇場版のみの放送で、シリーズ完結後に展開されたVシネ版の放送はないみたいだ。


監督:五社英雄
出演:岩下志麻 かたせ梨乃 世良公則 佳那晃子 汀夏子 成田三樹夫 清水宏次朗 竹内力 佐藤慶


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